“ベイルの再来”はバルサにいる? 若きアタッカーはスター街道を進めるか

デストはFWとして覚醒するか photo/Getty Images

DFでウイング起用されるデスト

バルセロナのここ数試合で最大のサプライズといえば、セルジーニョ・デストの右ウイング起用だろう。両SBを主戦場とするアメリカ代表DFが、最前線の1人として躍動している。

バルサでは主に左SBやWBなどで起用されていたデスト。しかしリーガ・エスパニョーラ第9節のバレンシア戦で右ウイングでスタメン出場すると、積極的なドリブルとスピードでサイドを切り裂く。後半にも運動量豊富に走り回りフィリペ・コウチーニョの得点をアシストするなど活躍した。

UEFAチャンピオンズリーグのディナモ・キエフ戦でも同ポジションで先発すると、右サイドを制圧。7度のドリブル成功数を記録し、ドリブル成功率「100%」という驚異的なデータを残している(データは『SofaScore』より)。

縦だけでなく中央にも仕掛けることができれば、さらに成功数も増えていくだろう。縦に行くと見せかけて中央に切り込む選択肢があれば守備も守りづらくなるはずだ。デストの利き足は右だが、カットインからのシュートなども増えることで、ウイングとしての幅がさらに広がっていく。

現在20歳と若く勢いのあるドリブラー。これから右ウイングとして成功することができれば、SBからFWへとスター街道を突き進んだガレス・ベイルのような存在になれるかもしれない。これからの成長にも楽しみだ。

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