彼を手放すべきではなかった トッテナムの攻撃力が半減した要因とは

プレスキックで攻撃を操っていたエリクセン photo/Getty Images

終盤には黒い羊と揶揄されていたことも

今季は指揮官にヌーノ・エスピリト・サントを招聘し新体制となったトッテナム。補強も積極的に行っており、更にチームのエースであるハリー・ケインが残留。大きなアドバンテージを得て今季を迎えた。プレミア開幕戦はプレミア王者であるマンチェスター・シティだったが、ソン・フンミンの一撃で勝利。その後も連勝を続け開幕から3連勝を記録している。ヌーノ体制で再びトップ4に返り咲けるかと思われたが、カンファレンスリーグでは1勝1分1敗と簡単には勝てておらず、リーグ戦では持ち直して5位に浮上したが、上位との差は大きいように感じる。

やはり気になるのは中盤のクオリティか。スパーズがプレミアの上位やCLで戦っていた頃はデンマーク代表のMFクリスティアン・エリクセンがいた。彼はプレイスキックでチャンスを作れる選手であり、ハリー・ケインやソン・フンミンに上質なラストパスを供給していた。尚且つ自身でも得点が取れる選手であり、彼のミドルシュートはスパーズの一つの武器だった。

しかし、彼が退団して以降、配球やミドルシュート、チャンスメイクに秀でた選手は出てきておらず、それが原因でケインやソンに頼りがちになっているのだろう。

現状の戦力を見ればハリー・ウィンクスやジオバニ・ロ・チェルソがエリクセンに近いと思われるが、どちらも伸び悩んでいる印象が強い。ウィンクスに関してはイングランド代表から遠ざかっており、ロ・チェルソは代表招集の影響か今季はリーグ戦で未だに先発が1試合と少ない。

このようにエリクセンに代わる中盤の選手が出てきていないスパーズ。難しい問題ではあるが、早く新しいエリクセンを見つける必要がありそうだ。

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