経験豊富な守護神が猛烈アピール中 レベル高すぎるマンUの“GKバトル”

今季開幕から印象的なパフォーマンスを継続しているデ・ヘア photo/Getty Images

開幕3戦でデ・ヘアの評価がうなぎ登り

今夏の移籍市場にてFWジェイドン・サンチョやDFラファエル・ヴァラン、FWクリスティアーノ・ロナウドといったビッグネームを次々と確保することに成功したマンチェスター・ユナイテッド。彼らを補強したことによって、同クラブの競争力は格段に上がったと言っていい。昨季までは各方面で過密日程を乗り切るだけの選手層がないとの指摘も見受けられたが、2021-22シーズンにおけるマンUのスカッドは欧州でも屈指のレベルに達したと言っていいだろう。

しかし、そんななかで競争が気になるのは、今夏補強を敢行したポジションだけではない。ディーン・ヘンダーソン(24)とダビド・デ・ヘア(30)がしのぎを削るGKの定位置争いも注目だ。

おそらく、昨季終了時点で正守護神の座に近かったのはヘンダーソンだった。しかし、今季開幕前に同選手が新型コロナウイルスに感染すると、その離脱期間中にデ・ヘアが猛アピール。このベテラン守護神はプレミア開幕から3試合でセーブ率81.8%を記録しており、そのなかでは何度もチームのピンチを救うビッグセーブも披露。昨季後半戦はヘンダーソンに後れをとったものの、デ・ヘアは再び正守護神の座を自らの手に引き寄せる活躍を見せている(スタッツはデータサイト『FBref』より)。
ヘンダーソンも素晴らしい実力を持った選手なのだが、デ・ヘアがこれほどのパフォーマンスを披露しているとあってはオーレ・グンナー・スールシャール監督もなかなか守護神交代の決断は下すことができないだろう。どちらかが隙を見せれば、もう一方がその出番を食う構図となっているマンUの正守護神争い。非常にハイレベルなバトルとなっているが、はたして最終的にはどちらに軍配が上がることとなるか。今季の赤い悪魔には、大補強を敢行したポジション以外での楽しみも多い。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ