リーグデビュー戦とはまるで“別人” 柏に出現した万能のブラジル人CB

今季から柏でプレイしているエメルソン・サントス photo/Getty Images

攻守で圧倒的な存在感を示した新たな番人

2021年シーズンの前半戦は苦しい戦いを強いられた柏レイソルだが、いよいよ太陽王が波に乗ってくる予感だ。9日に行われた明治安田生命J1リーグ第23節にて、同クラブは敵地でヴィッセル神戸を撃破。試合内容も充実の出来で3位チームに一泡吹かせることに成功した。

そんな神戸戦における勝利の立役者は何人かいるが、なかでも目立ったのはDFエメルソン・サントスだろう。3バックシステムの右CBを任された同選手は、この試合において圧倒的な存在感を発揮。守備ではチームトップタイとなるインターセプト数(5回)を記録し、攻撃面ではパス成功率(85.7%/28本中24本成功)やロングパス成功率(100%/4本中4本成功)で印象的な数字を残している。試合を通しての空中戦勝率も100%(4回中4回勝利)と、まさに手のつけられない存在だったことは間違いない(スタッツはデータサイト『SofaScore』より)。

加えて、56分にはかなり遠目の位置から枠を捉える強烈なロングシュートも放ってみせたエメルソン・サントス。リーグ戦初出場となった第14節のFC東京戦では低調なパフォーマンスに終始したことが記憶に新しい同選手だが、今回はまったく別人のように躍動していたといっていい。シーズン後半戦、チームのキーマンとなれるだけのポテンシャルは示してみせた。
柏で突如頭角を現した万能のブラジル人CB。同クラブの戦術においてキモとなっているのは強固な守備ということもあるだけに、頼り甲斐のあるDFが出てきたことは間違いなくプラス材料。2021年シーズン後半戦、レイソル逆襲のカギを握るのはエメルソン・サントスかもしれない。

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