ゴールで己の存在価値を証明し続ける38歳 偉業に挑む新シーズン

昨季は13ゴールを記録したクアリアレッラ photo/Getty Images

6シーズン連続2桁得点なるか

得点王に輝いたクリスティアーノ・ロナウド(36歳)を筆頭に、ズラタン・イブラヒモビッチ(39歳)やチーロ・インモービレ(31歳)、ロレンツォ・インシーニェ(30歳)、ルイス・ムリエル(30歳)など……。セリエAは近年、才能あふれる若手たちに負けじと、30歳以上のベテランスコアラーたちの活躍が目立つ。

そんな中、2021-22シーズンに39歳の誕生日を迎える中で、6シーズン連続2桁得点という偉大な記録にチャレンジしようとしているベテランがいる。サンプドリアに所属する元イタリア代表FWファビオ・クアリアレッラだ(1月31日生まれで現在は38歳)。

クアリアレッラは、20代後半から30代前半にかけてやや苦しい時期を過ごしたが、30代半ばに入ってから再び進化を始めた。2016年2月に古巣サンプドリアへ復帰を果たすと、2018-19シーズンには当時36歳ながら自身初の得点王(26ゴール)を獲得。もちろん、年齢を重ねるにつれて途中交代や途中出場が増え、1試合あたりの出場時間は確実に減ってきてはいる。しかし、昨季もリーグ戦33試合に出場して13ゴールを記録し、5シーズン連続2桁得点を達成していた。
この年齢でこれだけの数字を残せる選手は、欧州全体を見てもそうはいないだろう。ミランの再建に貢献しているイブラヒモビッチくらいか。こういった活躍もあり、クアリアレッラは今夏に満了を迎えるはずだったサンプドリアとの契約の延長を勝ち取った(新契約は2022年6月まで)。引退してもおかしくはない年齢だが、ゴールという結果で己の存在価値を証明し続けてるのだ。

なお、クアリアレッラは先日、伊『IL SECOLO XIX』のインタビューで「私はここ数年間のように、新シーズンもチームに大きく貢献したいと思っているんだ。もちろん、自分の年齢は理解している。ただ、それに合ったトレーニング方法も熟知している。全ての試合でプレイすることができないことも、試合によっては途中出場した方が良い場合があることもわかっているよ。いつになるかはわからないけど、(引退の日は)そう遠くはないと思う。ただ、これは次のシーズンが最後になると言っているのではない。シーズンを過ごしながら評価していくつもりだ」と述べていた。

クアリアレッラは新シーズンも結果を残し、偉業を成し遂げることができるのか。そして、2022-23シーズン以降もキャリアを続けていくことができるのか。

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