R・ディアスやストーンズには負けられない アケに期待したい“2年目の逆襲”

2021-22シーズンは存在感を示したいアケ photo/Getty Images

昨季は怪我に悩まされるも

2020-21シーズンにイングランド・プレミアリーグを制したマンチェスター・シティ。彼らの1年を振り返るにあたって、守備陣の貢献度は抜きにして語れない。2019-20シーズンはセンターバックの人員不足に泣かされた同クラブだが、昨季は新加入DFルベン・ディアスを中心に強固な守備陣を形成。以前まで弱点と見られていたCBは、いつしか最大のストロングポイントと評価されるようになった。

しかし、そんなCB陣の中で少し出遅れてしまった存在がいる。昨季開幕前にボーンマスから加入したオランダ代表DFネイサン・アケだ。当初は大きな期待をかけられていたものの、結果的にはその後加入したR・ディアスの影に隠れることとなってしまった同選手。怪我の影響もあって、移籍初年度は公式戦出場がわずか13試合という不本意な結果に終わることとなってしまった。

そんなアケだが、新シーズンでの逆襲はあるか。決して能力が低いというわけではないだけに、希望はあるだろう。R・ディアスとストーンズのコンビがいくら優秀といえど、チームが過密日程をこなすなかでは必ずどこかでアピールチャンスが巡ってくるはず。そこで本来の力を見せつけることができれば、アケはCBのレギュラー陣を脅かすことも可能なはずだ。あと不足しているのはコンディション面の充実度のみ。そういっても過言ではない実力者だけに、2021-22シーズンの評価回復には大きな期待がかかる。
「アケはとても素晴らしい選手だよ。シティのDFでよく語られるのはディアスやストーンズだが、彼も確かなクオリティを備えていることは間違いない。ディアスやストーンズのほか、ラポルトもいる状況だから試合に出ることができていないけれど、チャンスさえあればアケは必ず輝くはずだ。そのカギを握るのは間違いなく健康に1年を過ごせるかどうかだろうね。昨季の彼は少し怪我が多かった。万全の状態なら、アケはもっとやれるはずだ。他の選手の壁は高いけれど、十分勝負できる逸材だと私は思っているよ」(英『Manchester Evening News』より)

クラブOBのネダム・オヌオハ氏も、アケの能力についてはこのように評価を下している。現状ではR・ディアスやストーンズ、ラポルトといった選手たちに軍配が上がるものの、コンディション面さえ整えばアケもその勝負のなかには入っていくことができるか。

CBだけでなく、左SBのオプションとしても選択可能なアケ。加入初年度は少し苦い思いをすることとなってしまったが、2021-22シーズンは大車輪の活躍に期待したいところだ。

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