バロンドールは誰の手に? チェルシー&イタリアを支えた男の受賞はあるか

2021年、2つのビッグタイトルを手にしたジョルジーニョ photo/Getty Images

個人賞でも“2冠”のインパクトは抜群

昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響によって受賞者なしとなったバロンドールだが、仕切り直した2021年にこの栄誉を手にするのは誰か。授賞式までまだかなりの期間があるものの、今から気になっている人は多いだろう。

そんななか、現時点で最有力の受賞候補とされるのは今年もアルゼンチン代表FWリオネル・メッシだ。彼はコパ・アメリカでアルゼンチン代表を優勝へと導き、自身も同大会で得点王を獲得する活躍を見せた。クラブレベルではバルセロナでシーズン38得点。受賞には申し分ない成績と言えるだろう。

しかし、ここきて少し意外な候補がこのバロンドール争奪レースに加わることとなっている。イタリア代表MFジョルジーニョだ。チェルシーの一員として2020-21シーズンのチャンピオンズリーグ、そしてアッズーリでは今夏開催のEURO2020で優勝を果たした同選手。バロンドールは個人賞だが、その評価には所属するチームの成績も無関係ではない。人間が投票して受賞者を決定する仕組みゆえに、タイトルを獲ったイメージは重要だ。そういった点で、CLとEUROを両方制したジョルジーニョには十分受賞の可能性があるといっていいだろう。
ほかにも候補を挙げるとすれば、バイエルン・ミュンヘンでブンデスリーガ新記録となるシーズン41得点を記録したFWロベルト・レヴァンドフスキあたりが有力か。しかし、代表とクラブで最高のタイトルを獲得したというジョルジーニョのインパクトが強いことは間違いない。2018年にはレアル・マドリードのクロアチア代表MFルカ・モドリッチが受賞した例もあるだけに、ジョルジーニョにも十分チャンスはありそうだ。

「ジョルジーニョはバロンドールに相応しいと思うよ。彼は間違いなくそれに値する。ジョルジーニョは中盤の選手だから数字の上でこそ目立たないけど、ゲームのバランスを取るのが本当に上手いんだ。それを二つのチームで完璧にやってしまうのだから恐ろしいよ。彼はピッチで何をすべきかを理解しているんだ。本当に素晴らしいパフォーマンスだった。彼は間違いなく候補に入ると思うよ。メッシもすごいけどね」(伊『Gazzetta dello SPort』より)

このように語るのは、チェルシーOBの元イタリア代表FWジャンフランコ・ゾラ氏。ブルーズとアッズーリの後輩に対する多少の贔屓目はあるかもしれないが、イタリアのレジェンドもジョルジーニョのバロンドール獲得には大きな期待を寄せているようだ。

少し気は早いかもしれないが、受賞の行方が気になってきた今年のバロンドール。はたして、年末にフットボーラーとして最高級の栄誉を受け取るのはいったい誰か。今から受賞者発表の瞬間が楽しみだ。

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