リヴァプールの“3人”が迎える勝負の時 戦力になってほしい実力者たち

リヴァプールでは苦戦気味のケイタ photo/Getty Images

今夏のプレシーズンも注目

夏の市場ではビッグプレイヤーの移籍ばかりが話題となるが、それだけが戦力アップの方法ではない。既存戦力を上手く活かすことも立派なチーム強化だ。

昨季プレミアリーグで3位に終わったリヴァプールで注目したいのは、3選手の頑張りだ。

1.ジョー・ゴメス

まずはセンターバックとサイドバックの両方をこなす身体能力の高いDFゴメスだ。リヴァプールではDFフィルジル・ファン・ダイクの相棒を務めることが多く、センターバックとして着実に経験を積んできた。

しかし、ゴメスは昨季のほとんどを怪我で欠場してしまった。今夏にチームはライプツィヒから期待の若手DFイブラヒマ・コナテを獲得しており、ファン・ダイクの相棒の座を巡るバトルは激しくなることが予想される。プレシーズンできっちりとアピールしなければ、ゴメスの立場は危うくなるだろう。

レンタル先で成長したエリオットにも期待 photo/Getty Images

新シーズンの戦力となるか

2.ナビ・ケイタ



2018夏の加入以降、期待され続けてきたのがケイタだ。リヴァプールはケイタの獲得に約5300万ポンドの移籍金を投じたとされているが、ここまではその金額に見合うパフォーマンスを披露していない。

リヴァプールではフィリペ・コウチーニョのような8番の位置で輝ける選手が必要と言われているが、ケイタにはその能力があるはず。今夏にはジョルジニオ・ワイナルドゥムもパリ・サンジェルマンへ移籍してしまい、何としても運動量と攻撃センスを持つMFを見つける必要がある。

英『Liverpool Echo』は新シーズンこそ真のケイタを見ることが出来るかもしれないと期待をかけており、そろそろ本領を発揮したい。移籍当初より指揮官ユルゲン・クロップのスタイルに合うはずと言われていただけに、ケイタが戦力として計算できるようになれば大きい。

3.ハーヴェイ・エリオット



レンタル移籍していた選手の中ではイングランド2部のブラックバーンにてリーグ戦7得点11アシストの成績を残した18歳MFエリオットが1番の注目か。仮にスイス代表MFジェルダン・シャキリがチームを離れるならば、エリオットはモハメド・サラーの貴重なバックアッパーになる可能性がある。

まだリヴァプールでスタメンを掴むのは難しいだろうが、バックアッパーからアピールに成功すれば2、3年後にはチャンスがくるはず。攻撃の層を厚くするうえでも、エリオットにはプレシーズンでのアピールが期待される。


この3人が結果を残すだけでも、新シーズンのリヴァプールは大きく変わるだろう。元より戦力は揃っており、昨季は怪我人の問題が足を引っ張った。そこさえクリアできれば、そこまで補強に費用をかけずともプレミア優勝争いに顔を出せるはず。プレシーズンでブレイクする選手の登場に期待だ。

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