彼がいなければどうなっていたのか ラモスに代わるスペインの新たなる象徴

スペインの守備陣を支えたラポルト photo/Getty Images

スロバキア戦ではゴールも決めている

怪我の影響もあり、セルヒオ・ラモスが選外となった今回のスペイン代表。守備陣にはパウ・トーレスやエリック・ガルシアといった名のある若手は育っていたが、EURO2020前に行われたワールドカップ・カタール大会に向けた欧州予選ではどの選手もパッとせず、やはり今大会もラモスに頼ることになると思われていた。しかし、前述した影響から選外となり代わりにマンチェスター・シティのアイメリック・ラポルトが初招集された。

ラポルトは本来フランス代表の選手だが、選手層の厚さや監督判断により呼ばれておらず、唯一招集された際も怪我でフランス代表としてピッチに立っていない。そこでスペイン代表指揮官であるルイス・エンリケがラポルトに連絡を取り、今回の招集に至った。

大会を通してラモスほどの存在感はなかったが、グループステージから準決勝まで全試合に起用されていることからも分かる通り、指揮官からの信頼も厚く最終ラインを統率していた。

特に後方からの彼の縦パスはスペインの一つの武器となっており、イタリア戦でも先制点の起点となるパスを供給している。足元でボールを扱う技術ではガルシアやトーレスらも長けているが、このような楔を入れるパスであればラポルトがずば抜けており、今後も彼のパスに助けられる場面はあるだろう。

惜しくもベスト4で敗退したものの、ラポルトのように新しい選手が大舞台での経験を得られたのは今後の国際大会ではかなりのアドバンテージとなるだろう。

前述したラモスが代表に復帰すれば、ラポルトとラモスのコンビは鉄板となるはずだ

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