ムヒタリアン、デンベレ、サンチョ ドルトムントが連発してきた大ヒットの穴埋め補強

ドルトムントでワールドクラスの評価を得たサンチョ photo/Getty Images

すでにサンチョの後釜に狙い

1日、マンチェスター・ユナイテッドはドルトムントFWジェイドン・サンチョの獲得で原則合意に達したと発表した。

サンチョを失うのはドルトムントにとって痛手だが、ドルトムントは選手の発掘を大の得意としてきたクラブだ。主力をメガクラブに奪われながら、常に優秀な若手を獲得して穴を埋めてきたのだ。今回のサンチョ売却に合わせ、穴を埋められる優秀な若手発掘へ動くはず。

過去を振り返っても、ドルトムントの穴埋め作業は多くのケースで成功している。サンチョが担当してきたウイングはその典型例で、ドルトムントは2016年にMFヘンリク・ムヒタリアンをマンUに売却。その穴埋め役となったFWウスマン・デンベレがヒットし、デンベレをバルセロナへ売却したことで生まれた穴をサンチョが埋めてきた。ムヒタリアン、デンベレ、サンチョへのバトンタッチは見事と言うしかない。
結果論だが、デンベレはバルセロナで相次ぐ怪我に悩まされている。デンベレの売却で得をしたのは明らかにドルトムントの方で、選手を手放すタイミングも悪くない。

PSVのマドゥエケへの注目も photo/Getty Images

どうサンチョの穴を埋めるか

最終ラインでは、2017年にボルシアMGへDFマティアス・ギンターを売却したが、半年後にやってきたスイス代表DFマヌエル・アカンジがヒット。前線では2018年冬にFWピエール・エメリク・オバメヤンを失ったが、代わりに獲得したFパコ・アルカセルがヒット。そのアルカセルを手放した後はザルツブルクからFWアーリング・ハーランドが加入し、これまた大ヒットだった。

2019年にはMFクリスティアン・プリシッチをチェルシーへ売却したが、その穴もボルシアMGから獲得したMFトルガン・アザール、レヴァークーゼンから獲得したMFユリアン・ブラントで埋められたと言っていい。

英『Daily Mail』によると、ドルトムントはすでにサンチョの後釜としてPSVに所属する19歳のFWノニ・マドゥエケに目をつけているという。2020-21シーズンにエールディヴィジで7得点を挙げているアタッカーで、サンチョと同じくイングランド世代別代表に選ばれてきた経歴を持っている。

ドルトムントの指揮官に就任したマルコ・ローゼはボルシアMG時代よりマドゥエケに目をつけていたようで、また若い才能がドルトムントに引き抜かれることになるかもしれない。サンチョの穴を埋めるのは簡単な作業ではないが、ドルトムントはまたヒットを生み出すのか。

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