ライスを諦めても大丈夫? マンUの中盤補強候補に浮上する怪物MFとは

マンUが新たにリストアップしたとされるカマヴィンガ(左) photo/Getty Images

リーグ・アンで存在感放つ18歳

今夏の移籍市場にて、ウェストハムに所属するイングランド代表MFデクラン・ライスの獲得に乗り出すとされているマンチェスター・ユナイテッド。ブルーノ・フェルナンデスやポール・ポグバといった優秀な攻撃的MFへボールを供給するためにも、中盤のフィルター役には少しでもレベルの高い選手を置きたいところだっただけに、彼らがプレミアリーグ随一のボールハンターと名高いライスに興味を持つのは当然と言えるだろう。

しかし、ライスの獲得にはライバルも多い。英『Daily Mail』によると、同選手の獲得レースにはチェルシーも参戦する見込みとのこと。フランク・ランパード前監督の解任で一時的にライスへの関心が冷めたかのようにも思われたブルーズだが、トーマス・トゥヘル監督もこのボールハンターのクオリティには魅了されており、再び獲得に乗り出したようだ。

そんな事情もあるだけに、マンUは争奪戦を避けて新たなターゲットに狙いを変更したか。『Daily Mirror』によると、同クラブはライスの代替候補として、現在はスタッド・レンヌに所属するMFエドゥアルド・カマヴィンガ(18)の確保に向けて動き出したという。
2019-20シーズンに当時まだ16歳ながらリーグ戦35試合に出場し、一躍フットボールファンの注目を引きつけたカマヴィンガ。同シーズンでは1試合平均2.56回のタックル数を記録するなど、守備面でハイレベルなスタッツを記録。今でも巧みな守備面での貢献はリーグ・アン屈指のレベルをキープしており、フランス国内では「センス抜群のボール奪取は、もはや芸術品」(仏『FootMercato』)なんて評価もあるほどだ。その成長はいまだ止まる気配がない。長期的に中盤を任せることができる可能性があるという点で、ライスの代替候補としては申し分ない選手と言える。

加えて、2020-21シーズンは攻撃面での成長も垣間見えたカマヴィンガ。今季リーグ・アンでは89.01%のパス成功率や76.62%のロングパス成功率など、あらゆるスタッツで優秀な数値を叩き出している。特にロングパスの精度は魅力的で、そのキックはポール・ポグバに喩えられることも。攻守両面で輝ける彼を確保できれば、マンUにとってはこの上ない中盤補強となるだろう。

ライスと同様、カマヴィンガにも獲得のライバルは存在する。しかし、マンUはすでに同選手との代理人と接触済みのようで、来週にも移籍交渉を目的とした会談を行う予定とのこと。人気株であることは間違いないが、ライスより獲得のハードルは低いかもしれない。以前からチャンピオンズリーグでのプレイにこだわり持っているとされるカマヴィンガだけに、来季出場権を獲得しているマンUを新天地に選ぶ可能性は決して低くないはずだ。

たとえライスを諦めたとしても、それほど心配は要らなそうなマンUの中盤補強。うまくカマヴィンガを確保できた暁には、その流麗なプレイに注目したい。

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