スペインは3年後のEUROで優勝候補となるか 2006年を思わせる若手軍団

若手も経験を積んでいるスペイン代表 photo/Getty Images

EURO2020は準備期間の1つになる

2006年に行われたワールドカップ・ドイツ大会にて、スペイン代表はベスト16敗退の屈辱を味わった。対戦相手はジネディーヌ・ジダンのいたフランス代表で、スコアは1-3。完敗と言っていい内容だった。

しかし、当時のチームは2年後に大輪の花を咲かせることになる。フランス戦では当時20歳だったDFセルヒオ・ラモス、19歳だったMFセスク・ファブレガスが先発しており、他にも22歳だったFWフェルナンド・トーレス、24歳だったFWダビド・ビジャなど若い選手がスタメンに名を連ねていた。

ベンチには22歳だったMFアンドレス・イニエスタ、24歳だったMFシャビ・アロンソも控えており、若い選手たちがワールドカップで着実に経験を積んでいたのだ。
その後スペインはEURO2008制覇を皮切りに黄金期をスタートさせるわけだが、今のルイス・エンリケ率いる代表も似た空気感がある。

まだ完成しているわけではないが、23日に行われたEURO2020グループステージ最終戦のスロバキア戦では18歳のMFペドリと20歳のDFエリック・ガルシアが先発。あのフランス戦以降、スペインがメジャートーナメントで20歳以下の選手を2人も先発でピッチへ送り出すのは初めてのことだという。

スロバキア戦は5-0と大勝を収めることになり、無事グループ通過を決めることもできた。チームには他にも21歳のFWフェラン・トーレスや23歳のMFダニ・オルモ、24歳のMFロドリ、FWミケル・オヤルサバルら若い選手がメンバーに入っており、今回のEUROが大きな経験となるのは間違いない。

まだEURO2020で優勝候補に挙げることは出来ないかもしれないが、3年後のEUROを迎える頃には再び頂点を狙う態勢が整っているのではないか。これから中堅世代を迎える彼らにはそうした期待がかかっており、今回のEUROは1つの準備期間と言ってもいいだろう。

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