代表でも“ネガトラ”が重視される時代に EURO2020で結果を出している国の共通点

決勝トーナメントを決めたオーストリアも守備の意識が高いチームだ photo/Getty Images

続々と決勝トーナメント行きが決まっている

昨今のサッカー界では守備の強度が重視されており、CLなどの大舞台になるにつれてその傾向が高くなると言える。ここでいう強度とは具体的にはネガティブ・トランジションのことだ。攻撃から守備への切り替えがスムーズに行えているかが重要になってくる。

クラブ単位で言えばプレミア王者のマンチェスター・シティやリヴァプール、パリ・サンジェルマンといったチームが“ネガトラ”からボールを奪ってショートカウンターから得点というパターンを持っており、それが強さの一部分になっている。もちろん、ネガトラが不十分でも強いチームはいくらでもいるが、守備が強固になっている現代サッカーでは相手の隙をつけるショートカウンターが効果的なのだ。

しかし、これはクラブ単位の話であり、国での戦いとなった場合、そこまで多くのチームがネガトラをスムーズに行えていないのが現状だ。もちろん、フランスやイタリアといった強豪国はネガトラを重視しており、現在開催されているEURO2020でも結果を残している。逆に前評判は良かったが、イマイチ勝てていない国はチーム全体でネガトラの意思を統一出来ていない場合が多い。例を挙げるとすれば、ポルトガルやトルコあたりか。

日本時間22日に行われたウクライナ対オーストリアの試合でも白星を挙げたオーストリアはネガトラが素早くウクライナの攻撃を封じていた。オーストリアにも実力者が揃っているが、自力でウクライナを圧倒するには至らなかった。それでも、オーストリアはミドルサードでのボールの奪い方がスムーズに行われており、攻撃の回数を増やすことで勝利を掴んでいた。

長い間チームとして活動するクラブのレベルと比べると、どうしても強度が落ちてしまう代表チームだが、守備時の意思統一が完璧に行えれば、各段にレベルの高いサッカーになりそうだ。

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