“ネクスト・ピルロ”は来季もミランにとどめるべき!? 今夏の気になる去就

今夏の去就に注目が集まっているトナーリphoto/Getty Images

買取OP期限は切れたが……

絶対王者ユヴェントスの失墜に、優勝したインテルがチーム解体の危機……。徐々に名門の輝きを取り戻しつつあるACミランにとっては、来季こそが優勝のチャンスかもしれない。

そこで気になるのが今夏の動向。今夏はEURO2020が1年遅れで開催されているため、移籍市場の動きが鈍くなるのは当然だ。そのため、各クラブはまず現有戦力の維持に努めているのではないか。ミランで言えば、守護神ジャンルイジ・ドンナルンマの退団こそ決定的となっているものの、4月の時点でクラブ復調のキーとなったFWズラタン・イブラヒモビッチとは契約を延長。さらに先日、冬にレンタルで加入し、すぐさま主力へ定着したDFフィカヨ・トモリを完全移籍で獲得したことを発表した。できる範囲内で、着実に来季への準備を進めている印象だ。

そして、ミランの次なる課題はMFサンドロ・トナーリの去就である。同じブレシア育ちということもあり、“ネクスト・ピルロ”と期待され、昨夏にレンタルでミランへ加入した2000年生まれのこの若き逸材。2020-21シーズンは公式戦37試合(リーグ戦25試合)に出場するも、途中出場や途中交代が多かった。経験の浅さやセリエAとセリエBの厳しさの違いからか、軽いプレイが目立つこともあり、シーズン通してみると前評判ほどの活躍は見せられなかったかもしれない。しかし、パスでリズムを作ったり、中盤でバランスを取ったり、守備に奮闘したり、苦しみながらも要所要所で良いパフォーマンスを披露する場面はあっただろう。まだまだ発展途上の21歳ということに加えて、ビッグクラブでの初めてのシーズンということなどを考えると、ミランでの1年目は及第点ではあったのではないか。

近年、若き逸材たちを積極的に獲得してきたミランだが、正直失敗も多かった。ただこうしてみると、トーナリは完全移籍で獲得するべき選手かもしれない。当時のチームとは豪華さに違いはあれど、実際に比較対象とされるピルロも1年目は公式戦29試合(リーグ戦18試合)の出場にとどまっており、そこまで結果を残せていなかった。トナーリはすでにその才能の片鱗は見せており、ピルロのように2年目以降に爆発し、チームを長きにわたり牽引する可能性も十分にあるだろう。

伊『calciomercato.com』によると、本人もミラン残留のみを望んでいるという。また、レンタル移籍の際にトナーリの契約に組み込まれていた買取オプションの期限が先日切れてしまったが、ミランも同選手の獲得へ向けてブレシアと交渉を引き続き進めている模様だ。近日中に合意に達するのではないかとの報道もある。ジュニオール・フィルポやセルヒオ・ラモスなどの補強の噂も挙がっているミランだが、まずはトナーリの去就に注目だ。“ネクスト・ピルロ”のミランでの旅は、来季以降も続くのか。

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