狭き門を通ってジンチェンコに続くのはNEXTアウベス? ジローナで活躍中のブラジル人DF

スペインで成長を見せているコウト(左) photo/Getty Images

プレイオフ準決勝ではゴールも挙げている

毎年、的確な補強で自チームを強化しているマンチェスター・シティ。昨季はルベン・ディアスを獲得し、問題視されていた守備陣の安定を手に入れた。今夏の移籍市場でも活発に動くとされており、どのような移籍が成立するか楽しみだ。

そんなプレミア王者だが、何もトップチームに入れる選手だけを獲得しているわけではなく、日本で言えば板倉滉や食野亮太郎といった各国の逸材をチームに加え、レンタルで武者修行に出す場合もある。前述した二人であれば、オランダのフローニンヘンとポルトガルのリオ・アヴェに期限付きでの移籍を果たしている。

そこで成果を上げればトップチームに戻ることが出来るが、その門は狭く、近年で言えばオレクサンドル・ジンチェンコとアンへリーニョくらいか。板倉も食野も続いて欲しいが、スペインのジローナで奮闘中のヤン・コウトが頭角を現している。

ブラジルのコリチーバからプレミア王者に加入したコウト。トップチームでの出番はなく、スペイン2部のジローナへ。

ジローナでは右ウイングバックやサイドバックとしてポジションを掴み、ポジション別の右サイドバック部門で年間最優秀選手に選ばれている。また、現在は一部昇格を争うプレイオフの真っ最中であり、21日に行われるラージョ・バジェカーノとの試合に勝利すれば、昇格が決定となる。

その後、すぐにレンタルバックとはならないが、2年ほどスペイン一部で戦えば、ジンチェンコやアンへリーニョのようにトップチームに加わる可能性は高いだろう。

また、プレイスタイルもトップチームで言えば、ジョアン・カンセロのようなトリッキーな選手であり、母国であるブラジルで言えばダニエウ・アウベスを思い浮かべて貰えばわかりやすい。

まだ18歳と若い選手であるが、今後数年後には嫌でも名前が耳に入ってくるだろう。

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