スウェーデンは粘り勝ちで1ポイント獲得 “NEXTイブラ”は名前負けしない存在感を披露

何度も惜しいシュートを放ったイサク photo/Getty Images

初戦は引き分けとなった

母国の英雄であるズラタン・イブラヒモビッチを欠いてEURO2020に参戦することになったスウェーデン。プレイでも精神的にも支柱であった彼が不在であることはチームにとって大きな影響を及ぼすが、EURO初戦のスペイン戦ではイブラヒモビッチと同じFWに入ったアレクサンデル・イサクが彼の不在を感じさせない存在感を見せていた。

21歳のイサクは母国リーグやオランダで結果を出すと2019年にスペインのレアル・ソシエダに移籍。1年目から9ゴールを挙げると、今季は17ゴールを決めて大ブレイクを果たした逸材である。

対スペイン戦では[4-4-2]のブロックを敷き、堅守速攻で臨むことに。しかし、試合終了後のボール支配率から分かる通り、スペインが86%、スウェーデンが14%と終始ボールを支配され、自陣に押し込まれる展開となった。それでもGKロビン・オルセンを中心にはじき返すと、次はイサクの出番だった。

41分に後方のロングフィードからディフェンスラインの裏に抜け出すと、落ち着いたフェイントからシュートを放つ。これは惜しくもDFのマルコス・ジョレンテに阻まれる。

続く61分には敵陣で囲まれるも、巧みな足技を駆使して密集地帯を抜け出してラストパスを供給。これは味方が決められなかったが、実力者が揃うスペインDFに対して臆することなくプレイが出来ていた。

その後もボールを受けると個で打開してゴールを脅かすも、得点は奪えずスコアレスドローとなった。

ゴールを奪って勝てる試合であったとはいえ、90分スペインからゴールを守り切ったのは自信となるだろう。イサクに関しても、堅守速攻に必要な前線でのキープ力やフィニッシュまでもっていく力はこの試合で証明しており、残りのポーランドとスロバキアのグループステージも見逃せない試合となりそうだ。

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