ロシア・アルシャビンの脅威、パイェの超絶テクニック EUROで英雄となった男たち

当時フランス代表で活躍したパイェ photo/Getty Images

ラッキーボーイは必ず出てくる

EUROやワールドカップといった短期決戦では、強烈なインパクトを残すラッキーボーイが出現するものだ。

例えば5年前のEURO2016では、優勝したポルトガル代表にてMFレナト・サンチェスが大ブレイクした。その後移籍したバイエルンでは苦戦したものの、当時のEUROで強烈なインパクトを残して最優秀若手選手賞にも選ばれたサンチェスは1番のサプライズプレイヤーだったと言っていい。

準優勝したフランス代表ではMFディミトリ・パイェだろう。ビッグクラブとは縁の薄い選手ではあるものの、天才肌のチャンスメイカーであることは間違いない。当時の大会でも3得点を記録。大会の主役の1人だった。
ベスト4まで進んだウェールズ代表ではFWハル・ロブソン・カヌが予想を超えるブレイクを果たした。ガレス・ベイルが主役のチームではあったが、前線で華麗なクライフターンからのゴールを決めたロブソン・カヌもベスト4進出に欠かせぬ存在だった。

ウェールズの英雄となったロブソン・カヌ photo/Getty Images

今大会のスターはどこから?

EURO2012では、当時まだ若手の攻撃型左サイドバックだったバルセロナ所属のスペイン代表DFジョルディ・アルバも印象的だった。

大会の半年ほど前に代表デビューを飾ったばかりだったアルバは、EURO2012決勝のイタリア戦で代表初得点を記録。チームの大会連覇に貢献した。同年にはバルセロナへ移籍しており、ワールドクラスの攻撃的サイドバックと呼ばれ始めたのはこの頃からか。

EURO2008ではベスト8でオランダ代表を撃破する大番狂わせを演じたロシア代表からFWアンドレイ・アルシャビンが話題を呼んだ。ベスト4ではスペインに敗れたものの、当時のロシアは台風の目だった。

果たして今大会でもヒーローになる者は現れるのか。ラッキーボーイ出現も短期決戦の醍醐味であり、そうした選手を巧みに活かしたチームが頂点に駆け上がることも珍しくない。グループステージから勢いに乗るラッキーボーイが出てくるかにも注目したい。

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