FWからSBまで務めるレッズのオールラウンダー 守備でも評価急上昇中の明本考浩

豊富な運動量で好守に躍動(写真は札幌戦) photo/Getty Images

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後半途中からSBでマテウスを無得点に抑える

明治安田生命J1リーグで浦和レッズは名古屋グランパスと対戦。スコアレスドローに終わった一戦は、名古屋に決定機を作られながらも無失点に抑えて勝ち点1を獲得した。名古屋の攻撃の中心人物であるマテウスを完封したのは明本考浩だった。

この試合、左サイドハーフでスタメン出場した明本。山中亮輔ととも左サイドを制圧したいところだったが、相手のキーでもあるマテウスを中心とした攻撃陣に対し守勢にまわる時間が続く。後半からはSBとなり、マテウスをマークする役割となったが、最後までゴールを割らせずに無失点で抑えた。

明本は無尽蔵のスタミナを武器とし、加入当初は前線で活躍した。前線へ飛び出したと思えば、最後尾でオーバーラップした山中のカバーに戻るなど、左サイドを制圧。守備への評価も高め、最近ではSBでも起用されている。
そんな明本はこの試合でさらに守備への評価を高める。試合開始時では攻撃の1枚として前線で奔走し、前からも積極的にプレッシングを仕掛けた。すると62分には、交代した山中に代わってSBを担当。あの時間帯にマテウスを抑えられるスタミナを持っているのは、明本だけだろう。期待通りにマテウスを封じ込め、チームに勝ち点1をもたらした。

今後もリカルド・ロドリゲス監督は左SBの起用に頭を悩ませるかもしれない。無尽蔵のスタミナと高い守備力を持ち合わせる明本と強烈な左足を持つ山中。どちらを起用するかでチームの狙いも変わってくる。監督に新たな選択肢を与えるほど、明本のスタミナと守備力は武器となっているのだ。

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