レイソルの若きCBコンビに求められる“一貫性” 太陽王の逆襲には変化が必要

今季不安定さの垣間見える若いCBコンビをネルシーニョ監督はどう見ているか photo/Getty Images

ベテラン戦士の登用も考慮すべきか

今季リーグ戦17試合を終え、明治安田生命J1リーグで16位に位置している柏レイソル。もうシーズンも折り返し地点を迎えようとしているなかで、積み上げた勝ち点が「14」にとどまっている現状は非常に厳しいと言わざるを得ないだろう。一時は3バックの導入などで光明が見えたようにも思えたが、直近のリーグ戦は6試合勝利なし(1分5敗)。あれよあれよと、降格圏もすぐそこまで迫ってきてしまった。

そんな調子の出ない柏にとって、問題点となっている部分はどこか。うまくいっていないチームだけに意見はそれぞれだろうが、やはり最終ラインの強度は気になるところ。特に心配なのは、若いDF上島拓巳(24)とDF大南拓磨(23)がコンビを組むことの多いセンターバックだろう。

両者ともにアグレッシブな守備が目立つ選手で、能力そのものが高いことは間違いない。しかし、今季の柏において、どうしても彼らのパフォーマンスに安定感があるとは言い難いのが現状だ。上島は身体の強さを活かしたソリッドなプレイを得意とする選手だが、その反面で危険な位置や時間帯におけるファウルが目立つ部分も。一方の大南は184cmの体躯を活かした空中戦の強さやスピードを武器にしているものの、一つひとつのプレイ判断に疑問が残るシーンも散見される。

良い部分を切り取れば素晴らしい才能を感じさせるが、それを継続して実行できるかという部分において、2021年シーズンにおける彼らには物足りなさが残る。少し厳しい見方かもしれないが、これは早急に改善しておきたい部分と言えるだろう。

しかし、若い選手に自分で改善点を修正しろというのも少し酷な話かもしれない。そうなれば、求められるのは経験豊富な選手の力だ。DF染谷悠太(34)やDF高橋祐治(28)は離脱中だが、19日に行われたルヴァンカップ第6節湘南ベルマーレ戦でDF山下達也(33)は戦列に復帰している。第17節コンサドーレ札幌戦でベンチ外となっているだけに何か問題を抱えている可能性も否定できないが、もし起用可能なのであれば柏は一度彼に頼ってみるのもアリだろう。上島と大南で結果が出ていない以上、状況を変えるのには必要なアクションのはずだ。ベテランを隣に配置することで、若い2人が学ぶ部分もあるだろう。

もしそれが不可能なのであれば、ハイラインを捨てるという選択肢もある。アグレッシブな守備が持ち味の上島と大南はベクトルを前に向けた守備こそ魅力的だが、その一方で背後のスペースのケアが心許ない部分も。相手FWに裏を取られるシーンも散見されるだけに、最初から重心を低くしてそのスペースを消しておくというのも考えるべきか。前線からの果敢なプレスがハマった試合もあるが、今の柏にとってハイラインは恩恵よりもリスクの方が大きい印象が否めない。

随所にポジティブな部分も見えるが、イマイチ各所で歯車が噛み合わない今季のレイソル。はたして、J屈指の“リアリスト”であるネルシーニョ監督は、今後この状況をどう打破してくのだろうか。結果がついてこない現状を一番悔しいと思っているのは選手たち自身だろうが、これからの戦いでなんとか暗雲立ち込める雰囲気を変えてほしいところだ。

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