レベルの高すぎるイングランド代表の現状 レスターのチャンスメイカーが選外に

代表に選ばれなかったマディソン photo/Getty Images

負傷に泣かされるシーズンとなったマディソン

先日EURO2020に臨むイングランド代表メンバーが発表された。各国と違うのはまず33名を発表し、最終的に26名に絞ることになっている点だ。直前のコンディションを見極め、高いパフォーマンスを発揮できるメンバーを選ぶにはこれが最適と言える。

33名と大人数となった仮イングランド代表だが、その中でもメンバー外となったのはレスター・シティのジェームズ・マディソンだ。今季もプレミア5位と健闘したレスターの中心人物として活躍を見せた選手であり、イングランドを代表するチャンスメイカーだ。

そんなマディソンの選外の理由について、シーズン終盤に負った股関節の怪我が完璧に治り切っていない、セットプレイのキッカーがユーリ・ティーレマンスに変わったのもその証拠だと英『Leicester shire Live』に代表監督であるガレス・サウスゲイトがコメントを残している。また、新型コロナウイルスのプロトコル違反も一つの要因かも知れない。

このように怪我での招集外となったマディソン。しかし、怪我もなく本調子でシーズンを終了していた場合、本当にメンバーに選ばれていたのだろうか。

イングランド代表は直近の試合で[4-3-3]を使っており、本大会も同じスタイルで臨む可能性が高い。そうなればマディソンはインサイドハーフでの起用となるが、そのポジションにはライバルが多数おり、名前を挙げるとすればフィル・フォーデン、メイソン・マウント、ジュード・ベリンガム、ジェシー・リンガード、ジャック・グリーリッシュとなる。どの選手も今季を沸かせたプレイヤーであり、マディソンと比べても互角以上の選手ばかりだ。

もし、誰かが怪我となればマディソンが入ることも考えられるが、今後彼らとの競争に勝ち抜かなければ代表入りできないと考えるとイングランドのレベルの高さがうかがえる。マディソンも24歳と若い選手ではあるが、さらなる成長がなければ彼らに割って入るのは難しそうだ。

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