ミラン、今夏にチーム解体も 運命を握る残り5試合の重要性

CL出場権を逃せば、ドンナルンマの移籍は避けられないか photo/Getty Images

CL出場権の有無で大量放出か

ACミランにとって残されたリーグ戦5試合は、チャンピオンズリーグ出場権自体の有無だけでなく、チームの将来をも左右する試合となりそうだ。

ミランは今季開幕4連勝を飾り、最高のスタートを切ると、その勢いそのままに第15節まで無敗をキープ(11勝4分)。第16節でユヴェントスを相手に1-3の敗戦を喫してしまったが、10年ぶりのスクデット獲得へ見事“冬の王者”に輝いた。しかし、後半戦に入ってからチームの勢いは徐々に失速。強豪クラブたちとの一戦を落とすだけでなく、スペツィアに敗れたり、ウディネーゼに引き分けたりと、格下相手にも勝ち点を取りこぼす試合が目立つ。現在2連敗中となっており、残り5試合となったセリエAで、まさかのCL圏外となる5位まで順位を落としてしまった。

ただ、3位ナポリ、4位ユヴェントスとは勝ち点差がなく、2位アタランタともわずか2ポイント差。ミランはユヴェントスやアタランタとの直接対決も残しており、まだまだ来季のCL出場権を狙える位置につけている。一方で、消化試合が1つ少ない6位ラツィオとも5ポイント差と、下との差もほとんどなく、どちらに転ぶかわからない状況だ。

ミランにとっては、できればネガティブな話はしたくないところだろう。しかし、前半戦と後半戦の状況があまりにもかけ離れているため、いやでもそういった話が聞こえ始めた。そして、もしミランが来季のCL出場権を獲得できなかった場合、失うものはそれ以上に大きいものとなってしまうかもしれないのだ。伊『sky sport』などいくつかのメディアは、CL出場権を取りこぼした際の大量放出を懸念している。

まず、長年チームの守護神を務めてきたイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマ。以前からCLへの憧れを口にしており、16歳でセリエAデビューを飾ったこの若き逸材ももう22歳だ。経験値が重要なGKというポジションにおいて、欧州最高のコンペティションのピッチに立った経験がないのは痛い。これまでの契約交渉の際にも様々な駆け引きが行われてきたが、自身の今後のキャリアプランニングや伸び盛りである現在の年齢も考えると、契約満了を迎える今夏にミランとの別れを選択する可能性が高いのではないか。実際、ミランとの延長交渉だけでなく、以前から移籍の噂があり、こちらもCL出場が不確かとなっているユヴェントス行きまで保留しているとの噂もあるほどだ。やはり本人も、そろそろCLについて真剣に考えているに違いない。

また、同じく今季限りで満了を迎えるトルコ代表MFハカン・チャルハノール、残り1年となったイタリア代表DFアレッシオ・ロマニョーリとの契約延長も難しくなることが予想される。前者は金銭面の関係で交渉が難航しているとの噂だが、CL出場権の有無も少なからず影響はあるだろう。後者は交渉難航に加えて、バルセロナやユヴェントスなど様々なビッグクラブが興味を示しているとされる。そのため、優勝すら見えていたシーズンにCL出場権を取りこぼすこととなれば、その失望は計り知れず、ここまでチームを支えてきたキャプテンといえども心が動いてしまうかもしれない。

さらに、CL出場の有無はクラブの収益にも大きな影響をもたらす。もし逃すこととなれば、コロナ禍も相まってクラブには大ダメージだ。そのため、イングランド代表DFフィカヨ・トモリら、レンタルで加入している選手たちの買取オプション行使を断念せざるを得ない状況も。それだけでなく、伊『sky sport』によると、資金を捻出するためにU-21ポルトガル代表FWラファエル・レオンを手放す可能性もあるという。もちろん、ステファノ・ピオリ監督の解任という話も避けられない。はたして、ミランは今夏のチーム解体を回避するためにも、CL出場権を手にすることができるのか。

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