下位に沈むブライトンだがGKは一級品 キャッチング鋭いスペイン代表

23歳の若さでブライトンの守護神を務めるサンチェス photo/Getty Images

上位のチェルシー相手から勝ち点を奪うことに成功したブライトン

20日に行われたブライトン対チェルシーの一戦は両者がボールを保持して攻め込むも、互いに決定機を欠いてしまい、スコアレスドローで幕を閉じた。この一戦は両チームのゴールキーパーがスペイン代表経験者という面白い組み合わせとなった。ケパ・アリサバラガは2017年に代表招集を経験しており、ロベルト・サンチェスは先日行われたワールドカップ欧州予選で初招集となった。

そんなロベルト・サンチェスはブライトンのユース出身であり、これまでは下部リーグにローンに出されており、経験を積んでいる。2020-21シーズンにトップチーム登録となり、前正ゴールキーパーを務めていた豪代表のマシュー・ライアンからポジションを奪い、ここまでリーグ戦21試合に出場している。

そんな彼の特徴は高いセービング技術を持ち合わせつつ、足元の技術が高い現代的なゴールキーパーと言える。

先発を果たしたチェルシー戦でも果敢に自陣から繋ぎ、組み立てに参加していた。また、非常にロングフィードの精度が高く、すべてが味方に繋がるわけではないが相手の嫌がる位置に配給し、攻撃を助けている。

また、キャッチングの能力が高い選手であり、至近距離からのシュートもこぼさずに収めることができる。後半88分にはペナルティエリア右からクリスチャン・プリシッチが鋭いシュートを放つも、簡単に止めて見せた。終盤ということもあり、一つのミスが失点に繋がる中での素晴らしいキャッチング。自身の能力に自信があると見受けられる。

加えてブライトンのここまでの失点数は38となっており、これは上から9番目の数字だ。ひとえに彼のおかげとは言わないが、彼の能力の高さが堅守に一役買っていると言っていいだろう。

更にまだ23歳と若くこれからの成長に期待できる選手だ。現状は彼を取りたいと名乗り出ているクラブは聞かないが、この活躍を見ればどこかのビッグクラブから声が掛かってもおかしくないはずだ。

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