錆びつくことのない高い攻撃センス 名MFはブライトンでも絶賛活躍中

ブライトンでも活躍を見せているララーナ photo/Getty Images

ブライトン浮上の第一人者となれるか

昨季リヴァプールの一員としてリーグ制覇に貢献したアダム・ララーナ。今季は6シーズンを共にしたクラブを離れ、ブライトンを新天地として活躍の場を移した。

ここまでブライトンでは公式戦26試合に出場しているララーナ。約半分が途中交代での出場となっており、1ゴール1アシストと少し結果としては物足りない。

とはいえ、先日行われたチェルシー戦では後半60分からの交代となったが、前線に足りていなかった攻撃のアクセントを加える存在としてチームに貢献していた。

ブライトンというチームはここまでの失点数が38と少なく、これはプレミアで9番目の数字だ。これからも分かる通り、堅守を持ち味としている。しかし、全体での順位は16位と降格圏内ギリギリに位置しているのだ。理由としては攻撃での迫力不足だ。

チェルシー戦でも前評判通りの守備を見せ、好調をキープする相手に渡り合っていた。後方からの激しいプレスを持ち味としており、奪ってからのカウンターがこの試合でも散見されたが、簡単なパスミスや意思の疎通が取れていないなど、前線のクオリティ不足を感じた。

そこで投入されたララーナはMFとDFの間のいわゆるバイタルエリアでボールをうまく受けて前線を活性化させていた。ララーナ投入前はこのエリアをうまく使えていなかったため、この起用は当たりと言える。

また、76分には連動したプレスからボールを奪い、先制まであと一歩となっていた。更に続く79分には再び素晴らしいプレスから前線でボールを奪取して好機を演出。その流れから攻撃が継続されると、ペナルティエリア手前の中央で受けたララーナが巧みなターンから素早く前を向いてシュートを放った。惜しくも防がれてしまったものの、終盤でのララーナはピッチの誰よりも活躍していた。

このようにブライトンで再び輝きを放っているララーナ。まだ32歳と老け込むにはまだ早い年齢となっており、今後の活躍に注目したい。

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