ベスト4進出のマンU EL制覇はスールシャールに与えられた“至上命題”

タイトル奪取が期待されるスールシャール監督 photo/Getty Images

グラナダに連勝しベスト4に進出

マンチェスター・ユナイテッドは現地時間4月15日に行われたヨーロッパリーグ準々決勝の2ndレグでグラナダと対戦し2-0で勝利。2試合合計スコア4-0でベスト4進出を決めた。

今季はチャンピオンズリーグに参戦したものの、グループリーグ最終節で突破を逃したマンU。ELに回った決勝トーナメントでの戦いは、ミランとの2回戦こそ苦戦を強いられたものの、1回戦と準々決勝であたったレアル・ソシエダとグラナダのスペイン勢相手には格の違いを見せつけて勝ち上がってきた。

そんななか指揮官のオーレ・グンナー・スールシャールに求められるのが昨年逃したELのタイトル。セビージャと準決勝で相対した昨シーズンは逆転負けで敗退。ローマと対戦する準決勝では昨年のリベンジをはたし、ビジャレアルとアーセナルの勝者とぶつかる決勝で欧州のタイトルをチームにもたらしたい。
今季のマンUはCLこそグループステージで敗退したものの、プレミアリーグでは首位のマンチェスター・シティに次ぐ2位につけ来季のCL出場権獲得も視界に入ってきた。また、ノルウェー人指揮官のもとで、若手、ベテラン、中堅がそろいチームとして成長をみせる現在のチームの進む方向性はアレックス・ファーガソンが退任して以降迷走を繰り返してきた負のサイクルからは抜け出しつつある。

そこで、そこからチームを先に進ませる上で必要なのがタイトル奪還。前任者のジョゼ・モウリーニョが2016-17シーズンにリーグカップとともにクラブ初となるELのタイトルをマンUにもたらしているが、それ以来の欧州でのタイトル獲得はチームとしても、指揮官のスールシャールにとっても自身の価値を証明するものとなるだろう。

準決勝で対戦するローマや、決勝に勝ち進んだ場合対戦するアーセナルやビジャレアルと比較しても、現在のマンUの陣容は質と量を兼ね備えており優勝候補といえる。スールシャールにとってリーグ戦でのCL出場権獲得とともに昨年逃したELのタイトル獲得は至上命題となるだろう。

ELで順当にベスト4まで勝ち進み、欧州でのタイトル獲得が視界に入ってきたマンU。はたしてスールシャール率いるチームは昨年果たせなかった優勝をはたし、歩を進めることができるのだろうか。

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