まるでサンプドリアの“イブラ” 38歳で5季連続2桁ゴール達成の怪物

ミラン戦でゴールを決め、5シーズン連続2桁ゴールを達成したクアリアレッラ photo/Getty Images

ピッチ内外で貴重な存在

今季のセリエAで奮闘しているベテラン・アタッカーは、ユヴェントスに所属するポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドやACミランに所属するスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチだけじゃない。2018-19シーズンにロナウドらを抑えて、同リーグの得点王に輝いたサンプドリアに所属する元イタリア代表FWファビオ・クアリアレッラも、今もなお衰え知らずの怪物のひとりだ。

ナポリやユヴェントス、トリノなどを経て、2016年2月に古巣であるサンプドリアへ加入したクアリアレッラ。復帰6シーズン目の今季は途中交代や途中出場こそ増えたが、やはりチームに欠かせぬ存在で、キャプテンとしてリーグ戦27試合に出場している。そして、第2節から4試合連続ゴールを挙げるなど、ここまでチーム最多となる10ゴールを記録。今年1月に38歳の誕生日を迎えた同選手だが、セリエAで見事5シーズン連続2桁ゴールを達成した。先日の第29節ACミラン戦で、相手のミスを拾ってダイレクトで決めたロングシュートも鮮やかだった。

様々な名門クラブを渡り歩いたり、イタリア代表として29キャップを記録したり、経験豊富なクアリアレッラの影響力は、日々のトレーニングもそうだが、ピッチ外でも計り知れない。ベテラン選手にはその経験や影響力を求めて、ピッチ内での活躍を度外視して獲得や契約延長を行うクラブもあるだろう。しかし、クアリアレッラはベテランに求められる経験や影響力だけでなく、プロサッカー選手としてきちんとピッチ内でも結果を残しているのだ。38歳になってもサッカー界の最前線である欧州のピッチ内外でチームに貢献できる選手は、そう多くないだろう。サンプドリアにとっては貴重な存在だ。それだけに、同クラブが今季限りまでとなっている契約の延長に踏み切る可能性も大いにあるのではないか。

サンプドリアの指揮官を務めるクラウディオ・ラニエリ監督も、そんなクアリアレッラを絶賛。伊『Radio anch'io sport』で、チーム内での重要性を「彼は史上最高のゴールスコアラーのひとりだと思うよ。偉大な選手で、真のキャプテンだ。ミラン戦の前にみなさんがイブラヒモビッチのことを私に尋ねた際、私は彼が『我々のイブラヒモビッチだ』と答えた。彼はサン・シーロでそれを完全に証明してみせたと思う」と話していた。

リーグ戦は残り9試合。クアリアレッラが今季のゴール数をどこまで伸ばせるか見ものだ。現在10位のチームを少しでも上の順位へ導くためには、1つでも多くのゴールを決めたい。

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