リヴァプールこそ理想的な目的地? チェルシーで燻る男の選択は

トゥヘル監督の下で安定したプレイタイムを獲得することができていないプリシッチ photo/Getty Images

移籍を決断するなら最適か

2019年夏、大きな課題を背負ってチームに合流したチェルシーのアメリカ代表FWクリスティアン・プリシッチ(22)。レアル・マドリードへと旅立ったベルギー代表FWエデン・アザールの穴を埋める存在へ。加入当初は誰もが彼に関して、そんな未来を思い描いていたことだろう。

しかし、現時点でプリシッチの状況は厳しい。フランク・ランパード前政権下でこそ徐々にチームの中心となりつつあった同選手だが、今季途中から就任したトーマス・トゥヘル監督のもとではなかなかその本領を発揮することができていない。新指揮官の就任以降コンスタントに出場はしているが、プレイタイム自体はそう多くない状況が続いている。

そんなチェルシーで危機的状況に置かれているプリシッチには、今夏移籍の可能性が浮上中。現地メディアによると、現在はリヴァプールやマンチェスター・ユナイテッド、バイエルン・ミュンヘンといったクラブが彼の獲得に興味を示しているという。今の状況が続くようであれば、活躍の場を移すというのも一つの選択肢ではあるだろう。
では、移籍を選択することとなれば、プリシッチが選ぶべきはどのチームか。この3クラブの中で考えるならば、リヴァプールは良い選択肢と言えるかもしれない。直接指導を受けた経験こそないが、ユルゲン・クロップ監督はドルトムント時代にプリシッチを初めてトップチームの練習に参加させた人物。彼自身をプロの世界へ導いた指導者とも言えるだけに、縁は浅くない。加えて、同監督が率いるリヴァプールは、縦に速いサッカーを信条とするチーム。スピード感のある突破が得意なプリシッチにとって、同クラブが自身の特長を存分に活かせる可能性は低くない。さまざまな条件から考えても、リヴァプールは理想の目的地と言えるかもしれない。

「リヴァプールのシステムは、クリスティアンにとって間違いなく良いものだと思うよ。彼はとてもスピードがあるし、初速も速いからね。彼のスタイルは、クロップがまさに望むものだと私は思うんだ。カウンターやラインブレイクを重視するリヴァプールにおいて、クリスティアンは輝けるはず。理想的とも言えるね」(英『Daily Mirror』より)

リヴァプールOBの元アメリカ代表GKブラッド・フリーデル氏も、プリシッチの去就に関してはこのように語っている。リヴァプールとしてもFWモハメド・サラーに移籍の噂が浮上している状況で、プリシッチほどの実力者を獲得できるのならば悪い話ではないだろう。

チェルシーでなかなか出番の巡ってこないプリシッチ。はたして、来季の彼はいったいどこでプレイしているのだろうか。22歳の去就には各方面から注目が集まる。

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