新生チェルシーを支える“3人”の実力派MF 中盤から違いを生む男たち

カンテの守備力は相変わらず photo/Getty Images

堅守は来季への希望になる

1月26日よりトーマス・トゥヘル体制に切り替わったチェルシーは、守備が大幅に改善された。

スコアレスドローに終わったものの、13日のリーズ・ユナイテッド戦で早くも10度目のクリーンシートを達成。まだトゥヘル体制になってからのチェルシーはリーグ戦で2失点しか喫していない。

4バックを使用したゲームもあったが、基本的には3バックを軸に堅い守備を形成。中でもクオリティが高いのは、[3-4-2-1]のダブルボランチの部分だ。
ボールを散らせるジョルジーニョ、中盤からボールを運べるマテオ・コバチッチ、そして世界レベルの守備力を誇るエンゴロ・カンテ。トゥヘルはこの実力者3名を巧みにローテーションさせている。

ボールを運べるテクニシャンのコバチッチ photo/Getty Images

来季へ期待は膨らむ

2月28日には2位につけるマンチェスター・ユナイテッドの攻撃をシャットアウトしてスコアレスドローに持ち込んだが、このゲームでは守備に強みを持つカンテが先発して相手のMFブルーノ・フェルナンデスを監視。カンテはこのゲームでチームトップとなる7回のタックル成功、4回のインターセプトを記録している。

ダブルボランチの形はカンテにも合っており、相棒がジョルジーニョとコバチッチのどちらでも上手く合わせられる。

対戦相手に合わせて中盤の組み合わせを変えていけるのは1つの強みで、チェルシーのセンターラインはプレミアリーグの中でもトップクラスの完成度だ。

まずは安定した守備を手にし、今季は何とかトップ4へ。そして来季は完成した守備を武器にリーグ制覇を狙っていきたいところで、トゥヘルの下でチームは理想的なスタートを切っている。

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