メンバー変わっても強さ変わらず また新たな顔を見せたペップ・シティ

アグエロのPKでのゴールもあり快勝 photo/Getty Images

3得点快勝で白星を挙げる

14日に行われたマンチェスター・シティ対フラムの一戦は、セルヒオ・アグエロの復帰後初ゴールを含む3ゴールを挙げたマンCに軍配が上がった。

この日は、普段使用している[4-3-3]ではなくウイングバックのポジションを追加した[3-4-3]の布陣で試合に臨んだ。オレクサンドル・ジンチェンコの代わりに入るバンジャマン・メンディの攻撃力を生かすための戦術と考えられる。これが功を奏し、高い位置を取ったメンディは精度の高い左足のクロスから好機を演出していた。

攻撃の組み立てではベルナルド・シウバとロドリがフラムの中盤にマンマークされ、外を経由せざるを得なかった。しかし、センターバックのアイメリック・ラポルテ、ジョン・ストーンズ・ルベン・ディアスの今季のマンCを象徴するDF3人が組み立てに参加し、攻撃を活性化させていた。特にストーンズはペナルティエリア付近まで持ち上がってプレイするなど、守備者らしからぬ攻撃性能の高さを見せた。後ろに信頼できる選手3人がいたことも、この戦術を取れた理由と言える。
更に、長期離脱していたアグエロが復帰後初のフルタイムでの出場を果たした。長期離脱ということもあり完璧にコンディションを戻したとは言えないが、ゴールも挙げ、シーズン終盤に間に合わせてきたことは、さすがの一言に尽きる。

前回のサウサンプトン戦から、7人の先発メンバーを変更してこの試合に臨んだマンC。その時々のメンバーに合ったベストの選択を取れる指揮官も素晴らしいが、監督の期待に応えた選手たちの戦術理解度の高さがうかがえる。

そんなマンCは中二日でボルシア・メンヘングラードバッハ戦を迎えるが、主力をここで休ませることができたのは大きいアドバンテージになったと言える。チャンピオンズリーグではベスト8の壁を越えられずにいるが、初のビッグイヤー獲得に向けた彼らの挑戦に注目したい。

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