モイーズ・ハマーズこそがペップ・シティを止める 油断すれば足元すくわれる“怖さ”

強靭なMFソウチェクはキーマンのひとりか photo/Getty Images

したたかに勝ちを拾いにくるチーム

勝点59と、ついに混戦のプレミアリーグで首位を固めたマンチェスター・シティ。しかし今節は難敵が立ちはだかる。4戦負けなしでCL出場圏内に顔を出したデイビッド・モイーズ率いるウェストハムだ。

シティの完成度は素晴らしく高い。センターMFのはずのベルナルド・シウバが最前線に張る。サイドバックのカンセロがMFとしてゲームを組み立てる。ペップ・シティにとってポジションなどあってなきがごとしであり、その変幻自在な攻撃と帰陣の早い鉄壁の守備で公式戦19連勝。いま欧州でももっとも安定感のあるチームと言ってもいい。

しかし、ウェストハムのようなチームこそが、ペップの完璧にマネジメントされたサッカーを壊せるのかもしれない。随所に能力の高い“やってくれそうな選手”が揃っているのがウェストハムであり、ときに戦術を超えた個の力で局面を打開してしまうこともある。スピードとフィジカルを兼ね備えたFWマイケル・アントニオ、リーグ屈指の守備的MFであるデクラン・ライスとトマシュ・ソウチェク、左利きで読みにくいドリブルを仕掛けるジャロッド・ボーウェンと、局面ではシティの選手たちを十分上回れる能力を持ったタレントたちが揃っているのだ。組織力では勝てないかもしれない。しかし、例えばアントニオとジョン・ストーンズに1対1で競争させるような局面を作れれば、勝負はまったくわからない。

勝つために何でもやるしたたかさを備えているのもモイーズのチームの特色だ。前節トッテナム戦でも、ファウルの成否を気にしたトッテナム守備陣の一瞬の隙を突いたボーウェンのクロスが、アントニオの先制ゴールに繋がった。また、守備能力が高く空中戦も強いライス、ソウチェクの2ボランチをリトリートさせ、6バックのような形で守ることもある。シティが変幻自在な動きでスペースを突こうとしても、人数をかけて消されてしまえば、ことはそう簡単ではない。

加えてウェストハムは、リーグトップの空中戦勝率を記録しているチームだ。なかでも192cmのソウチェクは、146回と空中戦勝利数リーグ1位の数字を持っている。セットプレイなどで先制点につながれば、ペップのゲームプランを大きく狂わせることができる。

泥臭い戦いぶりで望外の上位進出を果たすウェストハム。案外、完璧と思われるチームを崩すのはこのようなチームかもしれない。

プレミアリーグ第26節
マンチェスター・シティ×ウェストハム

日本時間 2月27日 21:30キックオフ

[予想スターティングメンバー]

マンチェスター・シティ
GK 31 エデルソン
DF 27 ジョアン・カンセロ
DF 5 ジョン・ストーンズ
DF 3 ルベン・ディアス
DF 11 オレクサンドル・ジンチェンコ
MF 16 ロドリ
MF 17 ケビン・デ・ブライネ
MF 20 ベルナルド・シウバ
MF 26 リヤド・マフレズ
MF 7 ラヒーム・スターリング
FW 9 ガブリエウ・ジェズス

ウェストハム
GK 1 ウカシュ・ファビアンスキ
DF 5 ヴラディミール・コーファル
DF 15 クレイグ・ドーソン
DF 23 イサ・ディオプ
DF 3 アーロン・クレスウェル
MF 28 トマシュ・ソウチェク
MF 41 デクラン・ライス
MF 20 ジャロッド・ボーウェン
MF 11 ジェシー・リンガード
MF 18 パブロ・フォルナルス
FW 30 マイケル・アントニオ

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