久保建英はクラブ選びを間違えたのか “和製メッシ”が活躍できる場所は

ヘタフェでもがく久保 photo/Getty Images

タイプ的には適応できるチームスタイルが限られている

クリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシの違いを語るうえで、頻繁に議論されるのがチームへの適応力だ。ロナウドがあらゆるリーグ、チームに適応できると考えられているのに対し、メッシはバルセロナのスタイルでなければ輝きを発揮できないとの意見がある。

小柄でパワーを持たないメッシは、確かにプレミアリーグやセリエAの環境では100%の能力を発揮できないかもしれない。

ロナウド型、メッシ型に分けるなら、現在ヘタフェでもがいている日本代表MF久保建英は明らかにメッシ型だ。和製メッシなどと呼ばれることもあるように、久保も小柄なテクニシャンだ。チームスタイルに左右されやすいタイプのアタッカーと言える。

今季はビジャレアル、ヘタフェでプレイしてきたが、クラブ選びを間違えてしまった印象が強い。ビジャレアルは周囲のプレイヤーのレベルも高く、レギュラー争いをモノにできなかった。ヘタフェの場合は周囲のレベルが落ち、攻撃の機会が限定される。守備の時間が長い下位クラブでは久保の良さが出せないのだ。

今では所属元であるレアル・マドリードの放出リストに入っているなどという噂も出ているが、次の新天地選びは慎重に動くべきだろう。スペインでのプレイを2シーズン経験したが、自身を生かせないクラブであればスペインでプレイを続ける意味はないかもしれない。

久保は昨季プレイしたマジョルカで1試合平均1.8回、合計64回のドリブルを成功させるなど、テクニックは申し分ない。理想の環境としては、ボールを保持する時間が長い攻撃的なスタイルで、なおかつリーグの上位争いに顔を出せる準強豪クラブでのプレイが望ましい。

プレミアリーグやリーガ・エスパニョーラ、セリエAなどは戦い方がはっきりしている中堅クラブが多く、上位クラブともなればワールドクラスのスターが揃う。久保のような若手が割って入るのは容易ではない。

となれば、香川真司が所属していたドルトムントのようなクラブは理想的かもしれない。スペインよりはドイツの方が久保の能力を活かせるクラブは多いだろう。欧州5大リーグではないが、MFマルティン・ウーデゴーも活躍したオランダ・エールディヴィジもボールプレイヤーである久保に合っているかもしれない。

いずれにしても、現状を考えるとスペインでのプレイにこだわり続ける意味はない。今季は明らかに成長が止まっており、若手とはいえ時間を無駄にはできない。今夏の判断は久保の将来を左右する可能性があり、才能を最大限活かせる場所を慎重に選んでほしいところだ。

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