プレミアで“豪華新戦力”が苦戦中 ハフェルツもファン・デ・ベークも影薄く
チェルシーではツィエクも本領発揮できていない photo/Getty Images
適応は簡単ではなかったか
昨夏プレミアリーグには数名の大物プレイヤーがやってきたが、まだ適応に苦労している者が目立つ。
特にチェルシーは攻撃陣にライプツィヒからFWティモ・ヴェルナー、レヴァークーゼンからFWカイ・ハフェルツ、アヤックスからMFハキム・ツィエクを加えたものの、まだ3人とも本領を発揮できていない。ヴェルナーはまだ持ち前の得点力を発揮できず、ハフェルツとツィエクに至ってはスタメンを外れる機会もある。
指揮官がフランク・ランパードからトーマス・トゥヘルに代わったことも影響しているのだろうが、ベンチスタートが続くツィエクに関しては伊『Corriere dello Sport』も今夏に動きがあるかもしれないと伝えており、セリエAのクラブが関心を示しているという。リーグ戦では直近3試合で出番がなかったため、この状況が続けばツィエクも将来を考えるかもしれない。
ハフェルツはまだ21歳と若いが、今季はここまでリーグ戦1得点3アシストと苦戦している。レヴァークーゼンでは得点力を証明していたが、やはりプレミアリーグへの適応は一筋縄ではいかないか。
ファン・デ・ベークはマンUに必要だったか photo/Getty Images
来季にはフィットするか
ブンデスリーガからやってきた選手では、リヴァプールがバイエルンから獲得したMFチアゴ・アルカンタラもまだ100%フィットしたわけではない。バイエルン時代ほどの影響力は見せられず、チームもやや不安定だ。中盤の全権をコントロールできる存在だが、本領発揮は来季からか。
完全に外れとなっているのは、マンチェスター・ユナイテッドがアヤックスから獲得したMFドニー・ファン・デ・ベークだ。アヤックスから待望のステップアップだったが、そもそもマンUにファン・デ・ベークが必要だったのか疑わしい。攻撃的MFの位置にはポール・ポグバ、ブルーノ・フェルナンデスと実力者が揃っており、守備的MFの位置にもスコット・マクトミネイやフレッジがいる。
ファン・デ・ベークはリーグ戦で311分間しかプレイタイムが与えられていない状態で、マンUへの移籍は失敗だったと言ってもいい。今夏にEURO2020を控えるオランダ代表にとっても気になる問題だろう。
プレミアリーグへの適応は簡単ではないが、今季も躓いている新戦力が目立つ。来季以降真の実力を発揮してくれるのか。ここまではサポーターが望んだ状況とはなっていない。