マンUは新たな時代を創造するのか プレミア“2強時代”に終焉をもたらす存在へ

今季プレミアで好調のマンU photo/Getty Images

赤い悪魔が優勝すれば時代は変わる

ここ数年、2強体制が続いていたイングランド・プレミアリーグ。同リーグには“ビッグ6”と呼ばれる6つの強豪クラブが存在するが、そのなかでもここ最近のマンチェスター・シティとリヴァプールは頭ひとつ抜けていたと言っていい。特に過去2シーズンにおけるタイトルレースは、この2クラブによる異次元の戦いだった。2018-19シーズンはマンCが勝ち点98を記録し頂点に、そして2019-20シーズンはリヴァプールが第27節まで無敗という戦いぶりを披露して優勝。その他のクラブは、それをただ見ているしかなかった。

しかし、2020-21シーズンはそんな2強体制に終止符が打たれるのか。マンCの序盤戦不調やリヴァプールの怪我人続出という要素も絡んだが、今季のタイトルレースは久しぶりに混戦模様となっている。トップ4が勝ち点差5以内にひしめき合う大激戦。プレミアに“群雄割拠”のイメージが戻ってきた。そう思っている人も少なくはないだろう。

そんな今季のプレミアで、ひときわ奮闘が目立つのはマンチェスター・ユナイテッドだ。アレックス・ファーガソン元監督の退任以降、長い間なかなか結果を出すことができていなかった同クラブ。しかし、昨冬ポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスを獲得してからというもの、彼らは見違えるように結果を残し始めた。まだ不安定な面を垣間見せることもあるが、ここまで首位マンCと勝ち点3の2位をキープしている点は評価されて然るべきだろう。しばらく続いた雌伏のときを経て、赤い悪魔が復活を果たそうとしている。

B・フェルナンデス、ポール・ポグバ、アーロン・ワン・ビサカ、エディンソン・カバーニ、マーカス・ラッシュフォード……。役者は揃った。層の厚さこそマンCやリヴァプールには劣るかもしれないが、スタメン級だけを見れば今季のマンUはこの2クラブにも負けぬスカッドを揃えていると言っていいだろう。プレミア2強時代に終焉をもたらすのは、逆襲の赤い悪魔か。クラブOBのディミタール・ベルバトフ氏も、古巣のタイトル奪取には大きな期待を寄せている。

「サウサンプトン戦に9-0という大差で勝利したのは大きかったね。今後のタイトルレースで、この得失点差は大きな差を生むことになるかもしれない。マルシャルがいくつか得点を決めるところが見れたのもよかった。シーズン開幕当初、プレミアはシティとリヴァプールがまた優勝争いを繰り広げるのだと思われていた。だけど、時代は三つ巴に移り変わりつつあるのかもしれない。今季のユナイテッドはスールシャールの下で明確な進化を見せている。ここ最近の彼らを見るのは、本当に楽しみでならないよ」(英ブックメイカー『Betfair』より)

ここ2シーズン、2強による支配が続いていたプレミアリーグだが、マンUはそんな時代に終止符を打つ存在となれるのか。B・フェルナンデスを中心に、今季ここまでリーグトップの46得点を記録している攻撃陣は間違いなく強力。27失点(リーグ9位)を喫している守備にもう少しだけ改善を加えることさえできれば、2012-13シーズン以来のリーグタイトルは十分現実的な目標となるだろう。マンUが戴冠を果たすこととなれば、プレミアに新たな時代がやってくる。

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