シャルケに差し込んだ一筋の光 “19歳”の救世主に称賛は止まず

ホッフェンハイム戦でハットトリックの活躍を披露したホッペ photo/Getty Images

まだ10代とは思えぬ落ち着きぶり

現地時間9日に行われたブンデスリーガ第15節にて、ようやく2020-21シーズンにおけるリーグ戦初勝利を記録したシャルケ。ブンデスの試合における勝利は昨年1月17日にボルシアMG戦だっただけに、ファンは1年ぶりの勝利をさぞ喜んだことだろう。まだ残留圏の16位ケルンとは4ポイント差あるが、絶望の淵に一筋の光が差したことは間違いない。

ようやく、長いトンネルを抜け出すことに成功したシャルケ。そのホッフェンハイム戦で大暴れしたのが、昨年トップチームに昇格したばかりの19歳FWマシュー・ホッペだ。同選手はこの試合にセンターフォワードとして先発出場を果たすと、88分までのプレイで驚異の3得点を記録。ハットトリックの大爆発で、彼はシャルケを勝利へと導くことに成功した。今季途中までセカンドチームでプレイしていた新鋭FWは、一夜にしてシャルケファンの心を鷲掴みにしてみせた。

そんなシャルケの救世主となったホッペには、各方面から称賛の声が絶えない。クラブOBのゲラルド・アサモア氏も、この19歳のあまりに落ち着いたプレイぶりには心底驚かされたようだ。独『SportBuzzer』によると、同氏はホッペについて次のように述べている。
「マシューのプレイには私も大いに感銘を受けたよ。あの試合を見た後ならば、誰もが彼に称賛の言葉を送らなければならない。彼は若いながらも終始落ち着いていたね。闇雲にシュートを打つことなく、常に相手に合わせてボールを流し込んでいた。これこそ、彼が活躍できた大きな理由だと思う。マシューの活躍は他の若い選手にも大きなインスピレーションを与えることになるだろう。この調子で、良い流れができることを願っているよ」

ホッフェンハイム戦で挙げた3ゴール全て、とても19歳とは思えぬ落ち着きぶりでシュートを相手ゴールに流し込んだホッペ。あまりに自然すぎる流れだっただけにそれほど注目されていないが、19歳でこの冷静さは確かに恐ろしいものがあるかもしれない。

苦しむシャルケに差し込んだ“マシュー・ホッペ”という一筋の希望。はたして、この19歳は窮地に追い込まれるドイツの名門を救う存在となるか。暗い時代に終止符を打つ原動力として、ホッペの躍動には期待したい。

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