ドイツの名門で暴れるティーンエイジャー
そう遠くない未来、またもドイツの名門から欧州5大リーグのトップクラブへと旅立っていく選手が現れるのだろうか。その名門とは、かつてFWソン・フンミン(現トッテナム)やMFハカン・チャルハノール(現ACミラン)、MFアルトゥーロ・ビダル(現インテル)といった名手が若かりし頃を過ごしたレヴァークーゼン。昨夏にはMFカイ・ハフェルツがチェルシーへと移籍するなど、同クラブから欧州屈指の強豪へと引き抜かれていった選手は少なくない。そして、現在のチームにもその流れに続くことができるような選手がいる。17歳のMFフロリアン・ヴィルツだ。
“ハフェルツの後継者”。現地ではそんなふうに呼ばれることも多いヴィルツ。今季は17歳ながらここまで公式戦19試合に出場して5ゴール6アシストを奪っており、すっかりレヴァークーゼンにとって欠かせぬ戦力となっている。類稀なるボールコントロールの技術を備え、近い将来にドイツ代表の中心をも担うと期待される逸材だ。
そんなヴィルツもまた、将来的には他の欧州ビッグクラブへと旅立っていくのだろうか。同選手が未来の目標として掲げるのは、スペインの強豪でプレイすることのようだ。17歳の若者は独『Sport Bild』に対して、次のように将来のビジョンを語っている。
「僕は幼い頃からバルセロナでプレイしたいと思っていたんだ。それは今でも変わっていない。だけど、まだそれを叶えるためには時間がかかると思っているよ。この夢を実現できるかどうかはわからない。だけど、過去数カ月で人生には予想以上のことも起こると実感することができた。今後どうなるかはまるで予想がつかないね。最終的にはカイ(・ハフェルツ)よりも優れたプレイヤーになりたい。僕は常に最高の選手になりたいと考えているんだ。負けるのは嫌いなのさ。いつだってそういうことを考えて、僕はここまでやってきた」
ヴィルツの視線にあるのは世界トップレベルの世界。はたして、ドイツで躍動する規格外のティーンエイジャーは今後どのようなキャリアを築いていくこととなるのだろうか。レヴァークーゼンで早くもチームの中心となっている17歳の今後には要注目だ。