「いつかプレイできないかと夢見ている」
オランダ・エールディヴィジは何人もの優秀なストライカーが若手時代を過ごしたリーグだ。代表的な選手を挙げれば、マンチェスター・ユナイテッドなどで活躍したルート・ファン・ニステルローイや現在アトレティコ・マドリードでプレイするルイス・スアレスなど、オランダを経由して欧州トップレベルのストライカーへと成り上がった選手は少なくない。
そんなエールディヴィジから、そう遠くない未来にまたも欧州4大リーグのビッグクラブへと羽ばたく男が現れるのか。今後同リーグでのブレイクに期待がかかるヤングストライカーが、将来のステップアップ願望を明かしている。
そのヤングストライカーとは、PSVのU-21カテゴリでプレイする19歳のベルギー人FWヨルベ・フェルテッセンだ。現地時間13日に行われたリーグ戦第12節のユトレヒト戦にて、トップチームデビューを果たしたばかりの同選手。しかし、その実力には周囲から大きな期待がかかっており、ベルギー国内では代表チームの未来を担う存在と評価する人も多い。2018年に開催されたU-17W杯ではエースストライカーとして4得点を記録し、U-17ベルギー代表のベスト4進出に貢献した。
身長は176cmとそこまで大きくないが、ボックス内での勝負強さには目を見張るものがあるフェルテッセン。決して1試合で得点を荒稼ぎするタイプではなく、コンスタントに結果を残すその安定感も彼が各方面から高評価を得ている理由の一つだ。トップレベルで活躍するにあたって、一貫性の有無は非常に重要。その点、フェルテッセンは十分に期待できる逸材と言えるだろう。
そんなベルギーの新星FWだが、彼にはいずれプレイしてみたいと将来的な移籍を望むクラブがあるのだという。蘭『HetNieuwsblad』のインタビューに応じた同選手は、それについて次のように語っている。
「僕は非常に野心的な選手なんだ。将来はドイツやイングランドのクラブでプレイしたいと考えているよ。なかでもバイエルン・ミュンヘンとマンチェスター・シティでのプレイは魅力的だね。この2つこそが現時点で僕の心のクラブさ。いつかプレイできないかと夢見ているんだ」
まだPSVでデビューを果たしたばかりだが、早くも将来のステップアップ願望を明かしたフェルテッセン。はたして、この19歳はこれから歩んでいくキャリアの中でその夢を実現することができるのか。エールディヴィジでのブレイクに期待のかかる若きFWには、今後注目していきたいところだ。