2020-21シーズン、マンチェスター・ユナイテッドにおける心臓といえば、中盤を司るMFブルーノ・フェルナンデスだ。20201月の加入以降、同選手は赤い悪魔の中心としてチームを牽引している。しかし、彼のほかにもマンUの中盤には頼れる存在がいる。今季はなかなかプレイタイムを伸ばせていないものの、ポール・ポグバもまた同クラブにとっては重要な選手だろう。
たしかに、彼の調子には波がある。しかし、絶不調でない限り、ポグバはピッチに立てば多くの時間でチームの攻撃に違いをもたらす。今季プレイタイムが伸びないのは守備面の問題もあるのだろうが、彼の創造性はマンUにとって大きな武器であり続けている。
だが、そんなポグバには現在ユヴェントスへの復帰プランが浮上中。イタリアの絶対王者はこのフランス代表MFを再獲得するために5000万ポンド(約69億円)もの移籍金を用意しているとも現地メディアによって伝えられており、その現実味は日に日に増してきている。これだけの金額を提示されれば、マンUも放出を容認する可能性は低くないだろう。
しかし、マンUは本当にポグバを手放して大丈夫なのだろうか。B・フェルナンデスやドニー・ファン・デ・ベークがいるとはいえ、彼の創造性は捨てがたいはず。しかし、マンUは決して無計画にポグバを放出する算段を立てているわけではないのか。同クラブは今冬、彼の後継者としてエクアドルの新星MFを獲得する方向で動いているようだ。
その新星MFとは、インデペンディエンテ・デル・バジェ(エクアドル)に所属する19歳のモイセス・カイセドだ。ポグバ風のボールテクニックに、チェルシーMFエンゴロ・カンテの守備スタイルを組み合わせたようなプレイスタイルの同選手は、チェルシーやRBライプツィヒ、ACミランも獲得を狙っていると噂される逸材。しかし、英『Daily Mail』によると、すでにマンUは同選手の取引に関してクラブ間合意に至ったという。
現時点でポグバのレベルに到達しているとは言い難いカイセド。しかし、そんな彼に複数の欧州ビッグクラブが注目していたことを考えると、その秘めたポテンシャルに疑いの余地はないか。マンU加入間近の19歳。移籍が無事成立となれば、そのプレイは要チェックだ。