久保建英らにレアルでの未来はあるのか 漂い始める“若手育成路線”の失敗

ビジャレアルにレンタル移籍した久保 photo/Getty Images

若手の成長は停滞気味

現在もレアル・マドリードでプレイするFWヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ・ゴエス、レアル・ソシエダへのレンタル移籍から戻ってきたMFマルティン・ウーデゴー、さらにビジャレアルにレンタル移籍しているMF久保建英、ドルトムントにレンタル移籍しているMFレイニエル・ジェズスなど、今のレアルは将来のサッカー界を引っ張る可能性がある複数の若手選手と契約を結んでいる。

この若手重視路線にはサポーターからも期待がかかっており、将来のスタープレイヤーを育てて新たな銀河系軍団を作り上げる方向でチームは動いてきた。しかし、この路線はいつ花開くのだろうか。

確かにレアルが契約を結んでいる若手選手たちは大きな才能を備えているが、ここまで思うように育成は進んでいない。ヴィニシウスとロドリゴもリーガ・エスパニョーラで通用するレベルにはあるものの、まだ完成された選手ではない。特に得点力の部分には課題があり、スーパースターになるには最低でもリーグ戦20ゴールは狙える存在になってほしいところ。まだレアル不動のスタメンとなるには時間がかかるだろう。

ウーデゴーも未だレアルでは存在感を発揮できず、今季もトニ・クロース、ルカ・モドリッチのベテランコンビが目立つ。中盤では22歳のウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデが昨季からブレイクしているが、若手路線の中で今のところ成功しているのはバルベルデくらいではないか。

レンタル組も怪しい。久保は昨季マジョルカで評価を高めたが、今季レンタル移籍したビジャレアルでは目立った結果を残せていない。すでに指揮官ウナイ・エメリの信頼を失ったのではとの意見もあり、まだレアルでポジションを確保できる段階にはないだろう。久保の場合はチャンスメイカー色の強い選手ではあるが、やはりレアルで居場所を確保するにはヴィニシウスらと同じく得点力をもう少し伸ばしたい。

ドルトムントにレンタル移籍したレイニエルも影薄く photo/Getty Images

まだ世代交代できる状態ではない

ドルトムントにレンタル移籍したレイニエルも、ここまでブンデスリーガでの出場時間は僅か70分。ジェイドン・サンチョ、ジョバンニ・レイナなど、他の若手の方がレベルは高い。ドルトムントへのレンタルはハードルが高すぎたのかもしれない。

以前よりレアルはドルトムントFWアーリング・ハーランド、パリ・サンジェルマンFWキリアン・ムバッペ、レンヌMFエドゥアルド・カマビンガらヤングスター獲りへ動く可能性が噂されているが、すでにスタープレイヤーとなっている彼らの獲得にはそれなりのコストが必要になる。これは若手を育成したことにはならないだろう。

レアルでは常に結果が求められるため、世代交代の中でもタイトルを争っていかなければならない。久保ら低コストで獲得した若手がスムーズに伸びてくれることをクラブも期待していたはずだが、まだ世代交代出来るレベルではないだろう。このままでは来夏にも大金をはたいてスタープレイヤーを獲得するしかない。

当然スタープレイヤーがやってくれば、久保やレイニエルのようなレンタル組が出番を得るのはさらに難しくなる。若手育成路線は魅力的だが、期待以上の成果に繋がるのだろうか。今季は明らかに若手組の成長は停滞している。

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