ここまではなかなか苦しい状況も
ここまではレアル・マドリードでなかなか思うような時間を過ごすことができていないものの、若きレフティーはここからギアを上げてくることとなるか。今夏レアル・ソシエダから白い巨人にレンタルバックしたノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーにとって、今後1年は勝負の期間となる。
レアル復帰以降、ここまでウーデゴーが出場した公式戦はわずか8試合。そのなかでプレイタイムは合計362分となっており、1試合平均に換算するとたったの45.3分だ。復帰決定当初は「ついにノルウェーの神童が、満を持して帰ってきた」と喜んだファンも多かったことだろうが、現在のウーデゴーはその期待を裏切る形となってしまっている。負傷の影響もあるが、現時点での貢献度はそれほど高くないと言わざるを得ない。
しかし、見切りをつけるのはまだ早い。かつてレアルでプレイした名手たちも、選手として大きな飛躍を遂げたのは22歳の時だった。そう主張するのはスペイン『MARCA』。現段階ではなかなか厳しい状況に置かれているウーデゴーだが、彼はまだ発展途上の選手。むしろ、21歳の時点でレアルが呼び戻すほどのレベルになっている点は評価すべきだと同メディアは次のように綴る。
「エジル、クリスティアーノ・ロナウド、カカー、ハメス・ロドリゲス……。彼らは皆22歳でキャリアの転機を迎えている。スターとなる資質を備えている選手にとって、この年齢はひとつのターニングポイントとなる可能性が高い。来年12月までこの状況が続くようならばウーデゴーの立場は怪しくなるが、一気にブレイクすることも十分に考えることができる。スターになるか、それとも忘れられた存在になるか。2021年はこのノルウェー人MFにとって勝負の年となる」
多くのスター選手が期待の若手からワールドクラスへの階段を昇った22歳という年齢。はたして、キャリアにおける一つのターニングポイントと言えるこの時期を、ウーデゴーはどのように過ごすこととなるのだろうか。一気にブレイクを果たせば、世界最高級MFへの道も拓けてくるはずだ。