39歳のセリエA得点ランク首位に依存しない イブラ不在で負けないミランの凄さ

イブラ不在でも勝ち続けるミラン photo/Getty Images

今季の強さは本物か

現在のミランではFWズラタン・イブラヒモビッチの影響力が大きくなっており、ここまでイブラヒモビッチはリーグ戦で10得点を挙げてセリエA得点ランク首位に立っている。

イブラヒモビッチの存在はミランが首位に立っている大きな理由の1つだが、ミランの凄いところはイブラヒモビッチに依存していないところにある。イブラヒモビッチが不在でもしっかり戦うことが出来ているのだ。

今季もイブラヒモビッチは怪我や新型コロナウイルスの影響で全コンペティション合わせ7試合を欠場しており、昨季も合わせるとイブラヒモビッチが欠場したゲームは12試合ある。ミランはこの12試合を無敗で駆け抜け、その内訳も9勝3分と見事だ。24得点9失点と攻守両面の数字も素晴らしく、イブラヒモビッチに頼りすぎというわけではない。
前節のフィオレンティーナ戦もイブラヒモビッチは欠場しているが、DFアレッシオ・ロマニョーリとMFフランク・ケシエの得点できっちり2-0と勝利。さらに衝撃的だったのは3日に行われたヨーロッパリーグ・グループステージ第5節のセルティック戦で、ミランは0-2とリードを許した状況から4-2と試合をひっくり返してみせた。

MFハカン・チャルハノール、サム・カスティジェホ、FWイェンス・ペッター・ハウゲ、ブラヒム・ディアスがネットを揺らしたわけだが、今のミランには得点を奪えるアタッカーが多く揃っている。試合ごとにヒーローが出ているイメージで、イブラヒモビッチ不在の中で勝利を手繰り寄せる術を身につけている。

イブラヒモビッチがミランに復帰した当初は39歳のベテランに頼り切りでどうするのかと問題視されたこともあったが、今は不在時でも結果を出せている。イブラヒモビッチに依存せず、若手の力も引き出しながら白星を増やしていく。今のミランは理想的なチーム状態となっている。

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