ミランはイブラ不在の間をどう凌ぐ 代役候補に浮上する18歳の新鋭FW

イブラヒモビッチの代役として、活躍に期待がかかるコロンボ photo/Getty Images

レビッチ、レオンよりも優先すべきか

現地時間22日に行われたセリエA第8節でナポリを撃破し、ここまで快調に首位の座をキープするACミラン。その原動力となっているのは、間違いなく昨季冬の移籍市場で加入した大ベテラン、元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチだ。

今季は早くも公式戦10試合で11ゴールを挙げているイブラヒモビッチ。すでに39歳を迎えているものの、この大ベテランの得点力に衰えは全く見えない。それだけでなく、彼が中央にどっしりと構えていることで周囲のアタッカーたちも自由に動き回り、相手の守備陣を撹乱することが可能となっている。イブラヒモビッチのポストプレイから、他の選手が飛び出して得点というパターンも今季のミランではよく見かけるようになった。

しかし、現地時間26日に行われるヨーロッパリーグのリール戦で、ミランはこの大黒柱を起用できない。ナポリ戦で2ゴールを決める大活躍を披露したイブラヒモビッチだが、彼は79分に左太腿を痛めて負傷交代となってしまったのだ。後日のクラブ発表によると、その離脱期間は1〜2週間。前回対戦で0-3と完敗しているリール相手に、ミランは最重要人物抜きで挑まなくてはならない。そんななかで、ミランはイブラヒモビッチの代役センターフォワードを誰に任せるべきか。
候補としてはアンテ・レビッチ、ラファエル・レオン、そしてロレンツォ・コロンボの3選手だ。いずれも今季センターフォワードとして公式戦に出場している選手たちだが、重要なのは彼らの中から誰を選ぶかだ。どの選手もイブラヒモビッチとはタイプが異なるだけに、誰が今のチームに完璧にフィットするかは見極めが難しい。このチョイスにはステファノ・ピオリ監督もさぞ頭を悩ませていることだろう。

そんななかで、『carciomercato』がお勧めするのは意外にも最も若い18歳のコロンボだ。過去に「自分が理想とするのは(ガブリエル・)バティストゥータ」と公言している同選手は、純然たるCFタイプの選手。レビッチやレオンもそれぞれに良いところはあるのだが、イブラヒモビッチの代わりを任せるにあたって、本職の選手が持つ嗅覚は大きな参考要素にしなければいけないと同メディアは主張している。ベテランFWの不在時に必要なのは“CFもできる選手”ではなく、“CFの選手“だというわけだ。

まだ18歳の選手にイブラヒモビッチの代役は荷が重い。そう感じる人も少なくないかもしれないが、シーズンのどこかでこうなることはミランも承知の上だったはず。39歳の明確なバックアッパーを開幕前に補強しなかったのも、コロンボの成長を促す思惑があった可能性は高い。そんなコロンボだが、はたしてミラン期待のティーンエイジャーは大先輩が不在の期間をどのように過ごすこととなるのだろうか。イブラヒモビッチの離脱中、ロッソネリが擁する18歳の新鋭FWには注目が集まる。

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