今季総得点の半数近くを生み出す攻撃ルート 活性化するミランの“左サイド”

ミランの攻撃陣を支えるレオン(左)とT・エルナンデス(右) photo/Getty Images

好調攻撃陣を支える得点源

2020-21シーズン、セリエAでここまで単独首位をキープしているACミラン。その原動力となっているのが、リーグ戦7試合をこなしてすでに16ゴールを記録している攻撃陣だ。

ペースを計算してみると、ここまでミランはセリエAで1試合あたり2.29点も奪っている。比較対象として過去の成績を見てみれば、昨季は1試合平均1.66点(38試合で63得点)、その前の2018-19シーズンは1.45点(38試合で55得点)だった。まだシーズンは始まったばかりだが、その差は歴然。数字からしても、今季のミラン攻撃陣がいかに好調であるかは理解できるだろう。

そんな好調ロッソネリの攻撃力を支えているのが左サイドだ。昨季“超攻撃的サイドバック”としての才能を開花させたDFテオ・エルナンデスと、今季左ウイングに定着しつつあるFWラファエル・レオンのコンビが躍動する同サイド。T・エルナンデス不在の際はこちらも攻撃自慢のDFディオゴ・ダロトが出てくるとあって、その破壊力は抜群だ。いずれの選手もボールを持てばゴールへ直結する動きができるだけに、左サイドはミラン攻撃陣の要になっていると言っていい。
事実、それはデータにも表れている。伊『calciomercato』によると、ミランが今季ここまでの公式戦13試合で挙げた22ゴールのうち、左サイドを起点として奪ったものはなんと10ゴール。実に半数近くの得点が、同サイドから生み出されているのだ。今季は中央エリアから決定的なラストパスを供給するMFハカン・チャルハノールの好調ぶりにも注目が集まっていたロッソネリだが、実際に最も結果を出しているのは別ルート。左サイドはミランの主要な得点源となっている。

2020-21シーズンに快進撃を続けるミランが持つ“左サイドの強み”。次に彼らの試合を観戦する際は、レオンとT・エルナンデスのコンビが披露する崩しに注目してみるのも面白いかもしれない。

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