大黒柱だった男が直面する壁 強力ライバル登場でフィルミーノはどうなる

今季はなかなか調子が上がってこないフィルミーノ photo/Getty Images

ジョタ好調の間に休んでおくのも手か

このまま序列は入れ替わってしまうのだろうか。昨季プレミアリーグを制したリヴァプールの原動力となった強力3トップに変化の兆しが見え始めた。これまでセンターフォワードの定位置で躍動してきたブラジル代表FWロベルト・フィルミーノの立場が怪しくなってきている。

その最大の要因が、今夏ウォルバーハンプトンから加入したポルトガル代表FWディオゴ・ジョタの存在だ。この新加入アタッカーはここのところ好調をキープ。リーグ戦第7節のウェストハム戦で途中投入から値千金の決勝ゴールをマークすると、現地時間3日に行われたチャンピオンズリーグのアタランタ戦ではスタメン出場でハットトリックを達成する大活躍を披露した。近頃フィルミーノの調子も良くないとあって、各現地メディアも今後前線の序列に変化が生じるのではとの予想を展開している状況だ。

そんな新戦力FWに立場を脅かされているフィルミーノ。とはいえ、今でも彼がリヴァプールにとって重要な戦力であることは間違いない。クラブOBのジョン・オルドリッジ氏も、このブラジル代表FWは今後もレッズに必要な存在だと主張。決して状況はよくないが、フィルミーノは冷静にトップフォームを取り戻していってほしいと同氏は英『Liverpool Echo』へ次のように語っている。
「私はまだフィルミーノの大ファンだ。だが、彼にとっての状況はよくないね。しばらくの間、彼はフォームを見失っている。昨季のベストをはるかに下回っていると言っていい。おそらく、フィルミーノは少し休む必要があるんだと思うよ。ユルゲン・クロップの下で重要な役割を果たした選手だし、今でも大切な選手であることに違いはない。ボックスへ侵入する動きなど、一旦立ち止まって見直すべきかもね。調子が良くないことは、彼自身が一番理解しているだろうけど」

チームにとって重要な選手であるがゆえに、フィルミーノはここで焦らず調子を取り戻していく努力をすべきとオルドリッジ氏。たしかに、ジョタの好調がいつまで続くかはわからない。最終的にフィルミーノを頼らざるを得ない状況がやってくるかもしれないだけに、背番号9は今のうちに力を蓄えておくべきか。

「ジョタの好パフォーマンスが私に頭痛を引き起こすことはないよ」

アタランタ戦後にはクロップ監督もこのように語っている。指揮官なりのフィルミーノへの配慮だろうが、はたしてこのブラジル代表FWは今後本来の姿を取り戻すことができるのか。昨季リーグ優勝の立役者が再びピッチで輝く日をファンは待ちわびている。

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