ジョゼップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティはスター軍団だが、若手の育成も忘れていない。2日には、U-18チームがFAユースカップ決勝でU-18チェルシーを撃破して優勝を飾っており、この世代から数年後にトップチームで主力を張る者が出てくるかもしれない。
例えば17歳のFWリアム・デラップだ。すでにプレミアリーグデビューも済ませているデラップは、ストーク・シティなどで活躍したロングスローが代名詞のロリー・デラップを父に持つことでも有名な大型センターフォワードだ。
リアムは今季のFAユースカップの方にも出場しており、世代を代表するストライカーとしてチームの優勝に貢献してみせた。
他にも注目の選手はいる。英『Daily Mail』がグアルディオラ好みのセンターバックと評する18歳のテイラー・ハーウッド・ベリスは、U-23のカテゴリーでも主将を任されるなど大きな期待を背負っている。昨年にはチャンピオンズリーグの舞台も経験しており、DFエリック・ガルシアに続いて10代でポジションを確保してほしい逸材の1人だ。
中盤にはグアルディオラがフィル・フォデンと比較したと言われる18歳のコール・パルマーがいる。戦力となるにはもう少し時間がかかるだろうが、左利きの攻撃的MFであるパルマーもすでにチャンピオンズリーグの舞台で8分間のプレイタイムを与えられている。
昨季にはMFながらU-18のリーグ戦にて14戦15ゴール5アシストと爆発しており、フォデンに続く才能として注目が集まる。
少し興味深い名前を挙げると、GKジェイムス・トラフォードも色々な意味で注目されている。名前だけ聞くとマンチェスター・ユナイテッドにふさわしいGKにも思えるが、トラフォードが目指すのはマンCの守護神の座だ。
現在マンUに所属するGKディーン・ヘンダーソンと同じカンブリア出身ということもあり、ヘンダーソンとは仲が良いという。アドバイスももらっているようで、ヘンダーソンのように20代前半のうちにプレミアで出番を得るのが目標か。
豪華な補強を続けるマンCにてユース出身の若手が出番を掴むのは簡単ではないが、リアム・デラップやテイラー・ハーウッド・ベリス、コール・パルマーなど、グアルディオラもチャンピオンズリーグのグループステージや国内カップ戦で彼らにチャンスを与えている。若手の育成にも力を入れている証と言えよう。
U-18のカテゴリーが結果を出せたことはポジティブで、育成に力を注ぐマンCの姿勢も見逃せない。