仏から始める“キャリア第2章” 苦戦したポルトガルの新星が掴んだ手応え

10月にはポルトガル代表にも選ばれたレナト photo/Getty Images

迷いに迷ってフランスで成長中

フランスのリーグ・アンといえばパリ・サンジェルマンの支配が続いているが、その王者に食らいついているのがリールだ。

今季のリールは開幕から5勝4分と負けがなく、パリと勝ち点差2の2位につけている。このままついていくことができれば、サプライズもあり得るかもしれない。リーグ・アンを盛り上げる意味でもリールの頑張りには大きな期待がかかる。

そんなリールで充実の時を過ごしているのが、ポルトガル出身の23歳MFレナト・サンチェスだ。
レナト・サンチェスといえばEURO2016で大ブレイクし、2016年にバイエルンと契約を結んだことで大きな話題を呼んだ選手だ。

ポルトガルサッカー界にとっては中盤のNewヒーロー候補だったわけだが、残念ながらバイエルンの壁は厚かった。ポジションを確保できず、完全な失敗に終わったのだ。

とはいえ、まだレナト・サンチェスは23歳と若い。スウォンジーへのレンタル移籍を経て2019年夏からはリールでプレイしており、今のところこの選択がヒットしている。

リーグ・アン公式によると、レナト・サンチェスも「バイエルンと契約した数年前より良い感覚を得ている。出場を重ねることで自信がつく。ここに来たとき多くの人が驚いたのは事実だけど、この選択はプレイするためだ。今はとても満足している」と手応えを口にしている。

今季はリーグ戦7試合に出場し、ヨーロッパリーグの方でも1試合に出場している。出番を得ることが成長へと繋がるため、リール移籍は正解と言っていいだろう。

まだポルトガル代表の中心選手になることも可能な年齢だ。リールでの活躍次第では再びのビッグクラブ移籍もあるかもしれない。

バイエルン移籍は早すぎたのかもしれないが、ここからがレナト・サンチェスのキャリア第2章だ。

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