いずれはエジルにも匹敵する存在へ シャルケで頭角現す“才能の原石”とは

シャルケのボズドガン photo/Getty Images

今季トップへ昇格した19歳

これまでその歴史でメスト・エジルやユリアン・ドラクスラー、イヴァン・ラキティッチといった中盤の名手を数多く輩出してきたシャルケの下部組織。そんな名門ユースから、また新たなゴールデンボーイがトップチームで頭角を現そうとしている。

その名はキャン・ボズドガン。同選手は今季下部組織から正式にトップチームへ昇格したばかりの19歳だ。しかし、単なるユース上がりの若手と考えるには、あまりに大きな才能をこの若者は備えているかもしれない。今季なかなか調子が上がらないシャルケだが、その中でボズドガンは数少ない希望だと独『SPORT1』は主張する。

ポジションは攻撃的MFで、積極果敢なドリブルや中距離からも恐れず放つシュートが魅力的なボズドガン。守備力も水準以上のものを持っているとの評判で、攻守両面における期待値は相当なものだ。2020-21シーズンはここまで2試合に先発し、マヌエル・バウム監督が率いるチームの中で着実に出番を掴んでいる。まだ目立った活躍こそないものの、将来性豊かなティーンエイジャーの出現に興奮しているファンも少なくはないだろう。
そんなシャルケが擁する新たなヤングタレントには、やはりバウム監督も大きな期待をかけている様子だ。今季途中にU-18ドイツ代表から引き抜かれる形で同クラブの指揮官に就任した同監督だが、かねてよりボズドガンには注目していたと語っている。

「私はシャルケのユースに加入する前から、キャンのことは知っていたよ。ドイツの育成年代では知られた存在だったからね。彼は優れたテクニシャンであり、ゲームの流れを読むことに優れている。ピッチ上のどこにいても、常にゴールへ直結するルートを探しているんだ。モチベーションも常に高いし、努力家なところは本当に評価しているよ」

シャルケで輝き始める19歳のテクニシャン。現時点でチーム状態は芳しくないが、はたして今後ボズドガンはロイヤルブルーズを浮上させるキーマンとなることができるのだろうか。名門に出現した新たなタレント。エジルにも匹敵する才能の持ち主かもしれないだけに、シャルケは大事に育てていきたいところだ。

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