アリソンがいなければハイラインは不可能 リヴァプールが決断すべき戦術変更

アストン・ヴィラ相手にショッキングな敗戦を喫することとなってしまったリヴァプール photo/Getty Images

しばらくは安全策を取るべきか

正守護神不在の間、リヴァプールはこれまで絶対的な自信を持って築いてきたスタイルを一旦捨てなければならないのか。昨季のプレミアリーグ王者は現在、戦術的な問題に直面している。

現地時間3日に行われたプレミアリーグ第4節のアストン・ヴィラ戦で、2-7という衝撃的なスコアで敗戦を喫することとなったリヴァプール。いくら群雄割拠と言われるプレミアといえど、昨季同リーグをぶっちぎりで優勝したチームが中堅クラブに7失点も喫することになるとは。試合前には誰も予想していなかったことだろう。

一体、なぜこんな惨劇が起きてしまったのか。英『Daily Mirror』がその原因について分析しているが、最も大きな理由として挙げられているのがGKアドリアンだ。この試合、負傷で欠場したブラジル代表GKアリソン・ベッカーの代役として先発した同選手。だが、結果的に彼は前代未聞の大量7失点を喫する悪夢を見ることとなってしまった。しかし、全てが彼の責任というわけではもちろんない。同メディアはあくまでキーワードとしてアドリアンの名前を挙げているが、根本的にはリヴァプールが採用した戦術に問題があったと主張している。

その戦術がハイラインだ。昨季よりチーム全体をコンパクトに保つため、最終ラインの選手に高い位置を取らせているリヴァプール。これによって彼らは攻守の素早い切り替えが可能となっているのだが、その一方で最終ライン裏には広大なスペースが生まれることとなる。通常時であれば、そこをカバーしていたのが守備範囲の広いGKアリソンだった。しかし、アドリアンはアリソンほど守備範囲が広くない。どうしてもカバーできるエリアには差が生じてしまい、アストン・ヴィラ戦の7失点はそのギャップを徹底的に突かれた結果だったと言える。

そうなれば、アリソン不在時にハイラインを敷くのはリスクが大きすぎるか。ラインを上げることでリヴァプールの特長は最大限に発揮されるのだが、アドリアンがゴールマウスを守っている際にそれを実行するのは無謀とも言うことができるだろう。『Daily Mirror』も今後アリソンが欠場する試合でこの戦術は採用しない方が良いとユルゲン・クロップ監督に提言している。

リヴァプールのサッカーを語る上で欠かせないハイライン戦術。とは言え、それを実行する上で欠かせない守護神を欠いている今、レッズは戦術の変更を決断すべきか。昨季のプレミア王者が試練の時を迎えようとしている。

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