[MIXゾーン]得意のカウンターを封じられ4連敗 ベルマーレの浮上に必要な“攻撃のバリエーション”

最前線で体を張り続けたベルマーレの石原直樹 photo/Getty Images

指揮官とエースが挙げた課題とは

明治安田生命J1リーグの第20節が4日に行われ、湘南ベルマーレがFC東京に0-1で敗れた。

直近のリーグ戦4連敗、且つこの4試合でノーゴールと、深刻な得点力不足に陥っているベルマーレ。第19節の川崎フロンターレ戦では相手にボールを保持されながらも何度かロングカウンターを発動できていたが、今節は相手にボールを“持たされる”展開となり、自慢の速攻を繰り出せず。[4-2-3-1](後半から[4-4-2])の布陣で自陣に引きこもったFC東京に対して攻めあぐねると、後半33分にカウンターを浴び、相手のFWアダイウトンに決勝ゴールを奪われた。

ベルマーレの浮嶋敏監督は試合後に行われたオンライン会見で、『theWORLD』の質問に回答。自軍の攻撃の停滞感について、率直な思いを語ってくれた。

ーー自陣に引いて守る相手の攻略という部分で課題の残る試合内容だったと思うのですが、この点についてご感想をお伺いしたいです。


「引いた相手にはミドルシュートかクロスというのが一番大事な部分になると思いますが、ミドルシュートの形は作れなかったですし、クロスも割と単調に終わってしまったので、そういうところは課題だと思います」

ーーセンターバックの田中聡選手や舘幸希選手がボールを持って攻め上がった際、(ベルマーレの)他の選手による相手の最終ラインの背後を狙う動きが少なかったように感じたのですが、この点はいかがですか。


「FC東京さんは(最終ラインの)背後のところがかなり空くチームでもあると思っていたので、チームとして意識して入ったのですが、相手が引いていたこともあり、背後(を狙う動き)というのは結果として少なかったと思います。前半、(2トップに)タリクが入っていた時間帯は彼を中心にそういった動きがありましたが、後半はそういった形を作れなかったなと感じています」

また、今季のJ1リーグでチーム内最多の5得点を挙げているFW石原直樹も、オンライン会見に出席。自軍の攻撃の強化を今後の課題として挙げている。

「相手のカウンターが強力なので、(今日の試合では)リスクを負うことができなかったのかなと思います。相手が前からプレッシャーをかけてこなかったので、自ら危険なところにボールを入れて失うということができなかった部分もありました。ただ、もっと自信をもって縦パスを入れたり、(ボールホルダーを)追い抜いたりしないと、今日のようにシュートを打てずに試合が終わってしまいます。相手がどういう戦い方をしてきても、自分たちのサッカーというのはしっかり出さなければいけないと思っています」

「サイドにボールが行った時にどうやってクロスで終わるか、シュートで終われるかというところ(も大事)だと思います。クロスをもっとシンプルに上げてもよかった場面であったり、(ペナルティエリア内に)人数をかけてもクロスが上がってこないというシーンもあり、攻め手のところでもう少しイメージを共有しなければいけないと感じました。もう少しみんなで相手にとって危険なプレイであったり、ここだという場面で怖いパスを入れられたらよかったと思います」

得意のカウンターを封じられた際の攻め手の乏しさが浮き彫りとなったこの試合。サイドの深い位置へボールや人を送り込んで相手の最終ラインを押し下げ、このことによって生まれるバイタルエリアのスペースへマイナスのクロスを送り、ミドルシュートのチャンスを作り出すといった工夫もあまり見られなかった。連敗ストップや最下位脱出に向け、自陣に引いて守る相手の攻略方法について今一度チーム内でアイデアを共有する必要があるだろう。

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