トッテナムが獲得したFWは“才能の塊”か 巨大な可能性を秘めたストライカー

トッテナムへ加入するヴィニシウス photo/Getty Images

「その才能は五つ星」

トッテナムがついにエース格であるハリー・ケインのバックアッパーとなるセンターフォワードを確保した。現地時間2日、同クラブはベンフィカから25歳FWカルロス・ヴィニシウスを1年間の買取オプション付きのレンタルで獲得したことを発表。昨季から悩まされていた懸念事項は、これで一つ解決する格好となった。

昨季シーズン中にケインが負傷で長期離脱を強いられて以降、エースの不在時に代役を務めることができる選手を探していたスパーズ。しかし、ヴィニシウスであればその役割にはピッタリと言えるだろう。このブラジル人は昨季途中出場から6得点をマークしており、少ないプレイタイムでもしっかりとゲームに入ることができる選手だ。ケインを休ませたい場合でも、ただの穴埋めでは終わらない可能性を大いに秘めている。

加えて、得点パターンも多彩。ケインに近いプレイスタイルも、彼がトッテナムでプレイする上では追い風となるだろう。エースと入れ替えた際にそれほど攻撃の形を変更しなくていいという点でも、ケインのバックアッパーとしてヴィニシウスは理想的な補強だったと言えるか。
そんなヴィニシウスという選手について、過去に彼を指導した恩師と言える人物がその特長を説明している。その人物とは、ヴィニシウスが所属していた2016-17シーズンにレアルSCで監督を務めたフィリペ・マルティンス氏だ。英『THE Sun』によると、同氏はこの元教え子のスタイルについて次のように語っている。

「彼は左足でとても上手にプレイすることができるし、ヘディングも強い。ゴールに背を向けて狭いスペースでプレイすることこそ得意とはしていないが、その点についても今後改善する可能性は十分にあるだろう。進歩を続ければ、彼はいずれその真価を証明してくれると思うね。その才能は五つ星だ。一緒にいれば楽しくなってくる人間だし、トッテナムの選手にとっては良い同僚になるはずだ」

まだ改善の余地こそあれど、ストライカーとしてのポテンシャルは一級品とマルティンス氏。はたしてその評価通り、ヴィニシウスはトッテナムで大きな才能を見せつけることができるのだろうか。25歳のストライカーがいきなり覚醒なんて展開にも期待したいところだ。

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