36km/hの爆速ドリブルが欠かせない “光速のサムライ”がドイツで掴んだ評価

ザンクト・パウリの宮市 photo/Getty Images

不在のチームはスピードに欠ける

1度トップスピードに入ってしまえば、36km/hに近い圧倒的なスピードで相手DFを振り切る爆速のアタッカー。

ドイツ2部のザンクト・パウリでプレイするFW宮市亮の評価はこんなところだろうか。

宮市は長く怪我に苦しめられてきたが、昨季はリーグ戦29試合に出場。1得点6アシストの成績を残し、欧州でのベストシーズンに近い1年を過ごすことができた。
ただしシーズン終盤には内転筋に問題を抱えるようになってしまい、リーグ戦最後の6試合では1試合にしか出場していない。

今夏のテストマッチも欠場していたが、独『Bild』は「宮市が抜けるとザンクト・パウリのスピードは物足りなくなる」と指摘。やはりサイドを爆発的なスピードで疾走する宮市は特別な存在なのだろう。

昨季もリーグ戦では1得点とやや得点数に物足りなさはあったが、同メディアは他のどのフィールドプレイヤーよりも優れていたと称える。ザンクト・パウリにとって宮市は欠かすことの出来ない戦力と言えよう。

今季よりチームを指揮するティモ・シュルツも「リョウは私たちにとって信じられないほどの価値を持つ選手。だからこそ早く戻ってきてもらたい」と早期復帰を熱望している。怪我と慎重に向き合っていく考えのようだが、早く戻ってきてほしいのが本音なのだろう。

すでにトレーニングは再開しており、同指揮官も宮市が36km/hまで加速していると話す。

宮市も昨季の戦いには手応えを感じているはずで、今季も何とか継続したい。フルコンディションの状態にあれば日本代表入りも不可能ではないが、宮市は今季も自慢のスピードを活かしてアピールできるだろうか。

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