サムライがチームの“No.2” ドリブル、パスの両方で頼られる存在に

フランクフルトの鎌田 photo/Getty Images

チームがこだわる理由がある

フランクフルトにおいて日本人選手は非常に大きな存在だ。

最終ラインを豊富な経験値で統率してくれる長谷部誠は、新シーズンも重要な戦力となるだろう。チームの精神的支柱との表現がしっくりくる。

そしてもう1人。2021年夏までとなっている契約を延長するのかが話題を呼んでいるFW鎌田大地もフランクフルトにとって外せない戦力なのだ。
鎌田は2019-20シーズンに大きく成長したが、フランクフルトにとっては貴重なNo.2と言える

このNo.2とは、MFフィリップ・コスティッチに次いでチームで2番目のチャンスメイカーという意味だ。

2019-20シーズンの鎌田はリーグ戦で6本のアシストを記録したが、これは11本決めたコスティッチに次いでチーム2番目の数字だ。

ドリブル成功数ではコスティッチがトップの83回、鎌田はそれに次ぐ39回を記録。成功数に差はあるものの、鎌田はフランクフルトにとって貴重な仕掛け屋なのだ。

しかも成功率は鎌田の方が高い。コスティッチはドリブルの失敗が56回もあり、成功率は59.7%に留まる(WhoScoredより)

一方の鎌田は失敗は19回と少なく、成功率は67.2%と安定している。2019-20シーズンにはリオネル・メッシのようなドリブルを披露することもあったが、新シーズンもフランクフルトではあのような魔法のプレイが期待されているわけだ。

またキーパス数(シュートに繋がるパス)も80本でトップのコスティッチに次ぎ、鎌田はチーム2位の37本を記録している。

コスティッチの数字にも驚かされるが、鎌田はいずれの部門でもNo.2の数字を残している。

2019-20シーズンの戦いで鎌田はフランクフルトにとって欠かせぬ戦力となった。クラブは残留を望んでいるが、超伸び盛りのサムライの新シーズンはどうなるか。

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